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グリーンカルから禁止薬物テオブ..

グリーンカルから禁止薬物テオブロミンを検出 156頭の競走除外 [スポーツ]

グリーンカルとは?


製品名です。アミノ酸、亜鉛、マグネシウム、ビタミンA・D3・E、乳糖を添加した粉末カルシウムサプリメントです。丈夫な骨づくりのためにカイバ(えさ)に混ぜて与えます。 参照:JRAファシリティーズ公式HP

禁止薬物テオブロミンとは?


興奮作用、気管支拡張作用、強心作用、利尿作用などを持ち、チョコレートやココアなどにも含まれていて天然に存在する物質です。競馬では、競馬法上の禁止薬物に指定されています。 参照:高カカオチョコレートに関するレポート(国民生活センター)、日本農産工業プレスリリース

今回の事件の影響は?


出走できなくなった馬は15日分が東京13、阪神30、函館29の計72頭ですね。16日分は東京15、阪神40、函館29の計84頭で、両日の中央競馬に出走予定だった馬の約16%にあたるそうです。

該当する飼料添加物は、美浦(茨城)6、栗東(滋賀)22の計28厩舎が使用していたそうです。 日本経済新聞より

※飼料添加物=サプリメント

何が起きたのか?


カルシウム摂取のためのサプリメントで、昔から使っていたみたいですね。今までの競争後の検査などでも一度も引っかかったことがないようです。このサプリメントの購入先であるJRAファシリティーズは、JRAの関連会社だそうで、なかばJRA公認で販売されていました。東スポより


函館スプリントS(G3)のような大きいレースで、1番人気が予想されていたダノンスマッシュも取り消しになっていますし、大きな影響がでていますね。13頭立てで、6頭が出走取り消しで7頭でやるようです。競争馬は、本命のレースを決めて、ローテンションを組んで走るので大変だと思います。

過去に起きた競馬の禁止薬物事件


競馬の禁止薬物といえば、ディープインパクトがフランスの凱旋門賞を失格になった事件が有名ですね。武豊が騎乗して3着になりました。
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日本に帰国してから、レース後の検査の結果がでて、フランスのレース時における禁止薬物イプラトロピウムが検出されたことから失格になりました。

気管支を広げるクスリは、人間でも一緒ですよね。クロスカントリースキーだったり、トライアスロンだったり、スタミナが要求されるスポーツになぜか喘息の選手が多いという話もありますね。

喘息の選手は、治療目的として使用するから公平さを欠くんじゃないかと議論になることもあります。

これからどうなる?


来週、出走を予定している馬には16日までに検査を行う体制を取っているそうで、代謝により10日間で検出がなくなるため、再来週以降の出走馬について検査は行わないとのことです。スポーツ報知より

原因はまだ解明されていないようですけどはやく解決してほしいですね。


追記:原因が判明


JRAが7/5に会見を開きました。会見によると同じ建物の中にグリーンカルの原材料アルファルファミールの製造ラインとカカオ豆副産物を粉砕する製造ラインがあって、その粉じんが混入して、テオブロミンが検出されたとのことですね。

除外された156頭の騎手、調教師、馬主など関係者には、条件等に応じて一定額の交付金(出走レース3着賞金相当+出走手当)が、JRAから支給されることになりました。

JRAは、検査申請情報を常時共有するなど、チェック体制を強化するとのことですね。初動から対応が非常に早かったので騒動が大きくならなかったように思います。再発防止の取り組みをしっかりやって信頼回復につなげてほしいですね。

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