海きららの禁漁期間に釣られた巨大イセエビ 新聞記事で美談に? [生物]
巨大イセエビが釣れた!
出典:九十九島水族館海きらら
佐賀県の男性が長崎県の五島列島で体長が37センチで、重さ2キロを超える巨大イセエビを釣り上げたそうです。
そして、そのイセエビを長崎県佐世保市の九十九島水族館海きららに寄贈しました、パチパチパチという記事でした。
○○さんが釣り上げたのは、仲間の追悼釣り大会でのことだった。自宅に持ち帰り、「何年生きてきたんだろうか? 故人が釣らせてくれたのかもしれないなあ」などと思いを巡らせていると、食べる気が起きない。1晩たっても元気なエビを見て、水族館への寄贈を思い立ったという。「夏休みも近いし、大勢の子どもたちに見てもらいたい」 朝日新聞より
ここまではよかったんですが、この記事のコメント欄を見ていたときにある書き込みに目が留まったんです。
記事を見た読者の反応
五島出身で、父親はイセエビ漁をやっています。五島で巨大イセエビが獲れたニュースは嬉しいけど、反面複雑な気持ちがあります。というのは、五島のイセエビ漁は漁協の許可を受け行使料を支払う必要があり、またこの時期は産卵期で5月21日から8月20日まで五島はイセエビの禁漁期だからです。yahooコメント抜粋
長崎県漁業調整規則によると
これをちょっと調べてみましたけど確かに禁漁期ですね。長崎県漁業調整規則の第34条に違反しているかもしれませんね。 1項にイセエビを禁止期間5/21~8/20までは採捕したらだめって書いてあります。2項には違反して採捕した水産動物は所持したらだめって書いてあります。
他県では
ほかの漁協なんかもみてみましたけど、千葉も宮崎も鹿児島も三重も資源保護で同じようなことをやっていますね。
三重の場合は竿釣りで、狙っていないにも関わらず、偶然にイセエビを釣ってしまった場合でもいろいろなルールに抵触するから、その場合は放流(リリース)するようにと、県のHPに書いてありましたね。
三重の場合は竿釣りで、狙っていないにも関わらず、偶然にイセエビを釣ってしまった場合でもいろいろなルールに抵触するから、その場合は放流(リリース)するようにと、県のHPに書いてありましたね。
新聞をどう読むか
これは、おそらくリリースするのが正解だったのでしょうね。新聞記者の人も水族館の持込のニュースだと思いますけどたいへんですね。記事をよんで巨大なイセエビを目指して知らず知らずのうちに密漁の準備をしている人もいるのではないでしょうか。
ちょっとしたことで印象ががらりと変わってしまいます。新聞記事をかくしごとって大変ですね。。
ちょっとしたことで印象ががらりと変わってしまいます。新聞記事をかくしごとって大変ですね。。