アメリカで野球のストライク判定を機械化 トラックマンとは? [スポーツ]
ストライクとボールをトラックマンが判定
野球のアメリカ独立リーグ、アトランティック・リーグのオールスター戦で、トラックマンによるストライク、ボールの判定がプロで初めて実施されたとのことですね。
といっても2015年ごろに独立リーグの試合でPITCHf/xを使用したという記事がでているので、正確にはオールスター戦においてはじめて、ということだと思います。
今回の試合では、ストライクとボールの判定を完全に機械に任せたようです。これはいいとおもいますね。人間がやるとストライクゾーンに違いが生じるようですからね。審判の癖を早く見抜くことが大事だというようなことを解説の人もよく言っています。
特に野球は、ピッチャーに大きく依存するスポーツなので、際どいコースをストライクにしてもらえなかったときに崩れるシーンも非常に多く目にします。こういう部分がなくなると思いますね。機械が判定すれば全試合の最初から最後まで条件が一緒になりますからね。
審判はいらなくなる?
ただ審判が、選手にストライクとボールを伝えないといけませんし、空振りというのがありますからね。バットを振っているかどうかこの辺りの見極めにはまだまだ人間の力がいるでしょう。
また、ホームに生還するランナーがセーフになるかアウトになるか、こうしたことも見ないといけませんから、そういう部分では完全にいなくなるということはなさそうですね。審判の労働組合も関係してくるかもしれませんが。
トラックマンとは
中央の上 出典:drivelinebaseball
今回使われた機械ですが、トラックマンという名前で日本でも最近よく聞かれるようになりました。ゴルフでもデータ解析に使われています。もともとは、パトリオットミサイルのシステムで使っている軍事技術だったらしいですね。
レーダーで追尾するので投げるボールの速さはもちろん回転数など、打ったボールも同様に、打球の速さ角度など40種類の数値が正確にわかるようになっているらしいです。
MLBでは、こうしていろいろなデータを取っていくうちに、打者はフライを打ったほうがいいということが分かって、フライボール革命がおこりました。アッパースイングで大きい当たりをひたすら狙っていくという話ですね。実際にホームランの数が増えてピッチャーも大変になっているようです。
トラックマンは、日本のプロ野球でも広島カープ以外のすべてのホーム球場で導入されているとのことですね。最近では、オールスター戦でも使われるようになっています。
当初は、トラックマンの計測した数値をうつすテロップがしつこかったり、トラックマンに関する情報をアナウンサーがしつこく話すので視聴者からうんざりする声も聞かれました。
これから、だんだんと浸透していくのではないでしょうか。MLBともほとんど時間差がなく導入されているのでプロ野球界もがんばっていると思います。
日本のプロ野球の技術向上にぜひ役立ててほしいですね。