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旬のサンマ、2019年は深刻な不漁か、原因と解決策を学ぶ [ニュース]

2019年のサンマは不漁か


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注)魚市場のサンマ。今年の画像ではありません。
今年も、サンマ漁の季節がやってきましたが、どうも幸先がわるかったようですね。岩手県大船渡市では、日本一早い第7回初さんま祭が25日に開催されます。

サンマ炭火焼無料提供8888本は、水揚げが間に合わないということで、冷凍サンマを使用することになったようです。イベントを始めて以来ということですね。冷凍物でも脂がのって状態がいいとのことで、祭りに影響はまったくなさそうです。

日本のサンマ不漁の原因は


どうして日本でサンマが獲れなくなっているかというと、まず気候の問題があるようです。気温が上昇すると、海水の温度も上昇します。どうもこれがよくないらしいですね。

サンマというのは、回遊魚で北太平洋をグルグル泳いでるみたいです。海水温が高いと、丸々太ったサンマが日本の排他的経済水域(EEZ)まで寄ってこないそうです。日本のEEZをよけて南のほうへ産卵しにいってしまうそうです。

他国との競合


もうひとつが、中国、台湾などの国々がサンマをたくさん獲るようになったことがあげられます。2000年前後は日本だけが獲っているようなかたちでしたが、そこから台湾が獲りはじめ、2013年前後から中国が獲りはじめ、台湾の漁獲量にいたっては日本を抜いて一位に躍り出ました。

その分日本の漁獲量が減っているともいえます。中国や台湾の漁船が厄介なのは、日本のほうに近づく前に、サンマの回遊ルートの手前のほうで、さっさと先に獲ってしまうところです。公海上に、大型船でくりだして、大量にサンマを獲って冷凍して持って帰ってしまいます。

話がちょっとそれますが、北朝鮮でミサイルが発射されると、ロシアが反応して漁場に船をだすのをやめることがあるそうです。その隙に日本の船が出て行って大漁だー、ということもあるようですね。

サンマの資源回復を図るために


北太平洋全体のサンマの資源量も減っているようですね。調査によると、2000年代に400万トンだったものがいまでは、130万トンまで減ってしまっているそうです。

こうした問題を受けて、各国で漁獲枠を設けてサンマ資源を回復しようという議論が、ずっと行われてきたそうです。今年の7月に、東京で北太平洋漁業委員会(NPFC)の年次会合がひらかれ、日本、中国、台湾、ロシア、韓国、米国、カナダ、バヌアツの8か国・地域が参加して話し合いがおこなわれました。

そこで、サンマの漁獲量に上限を設ける規制が、2020年から導入されることが決定しました。公海上で33万トン、各国地域のEEZで22.6万トンのあわせて55.6万トンとなったようです。現在、8カ国で43万トンの漁獲量なので、中国などの反対勢力を懐柔して合意を優先させた結果といえそうですね。

最後に


貴重なタンパク源をどうやって確保するかは、世界各国の課題になっていますね。水産資源の奪い合いが起きるのは必然なのかもしれません。

昆虫や人工的に作られた肉を食用にするニュースも頻繁に報じられるようになってきました。できれば牛、豚、鶏、魚などを食べていたいですが、はたしてこれからどうなるのでしょうね。

続報 目黒のさんま祭り2019


目黒のさんま祭りは落語の「目黒のさんま」にちなんだ催しなのだそうです。

東京・目黒駅東口の目黒駅前商店街で「第24回 目黒のさんま祭り」が8日におこなわれました。生サンマが確保できなかったため、岩手県宮古市が用意した冷凍さんま7000匹が無料で振る舞われました。

もう一つの目黒のさんま祭り2019


目黒区民まつりのイベントの一つ「目黒のさんま祭り」が15日に行われました。宮城県気仙沼港で水揚げされた生サンマ5000匹が無料で振舞われました。

続報 根室のさんま祭り2019


サンマの水揚げ量が9年連続日本一の北海道根室市で「第27回根室さんま祭り」が、21日、22日におこなわれました。1人死亡7人不明の漁船転覆事故が起こって開催が危ぶまれましたが、関係者の努力によって何とか予定通りにおこなうことができたそうです。

根室の意地と心意気で、生サンマを約3万匹(約3.2トン)を確保したみたいですね。生サンマの炭火焼は、長蛇の列ができるほどの人気でお客さんを喜ばせました。

続報 三陸・大船渡 東京タワーさんままつり2019


秋分の日の23日に、第11回「三陸・大船渡 東京タワーさんままつり」がおこなわれました。三陸の3、サンマの3、東京タワーが開業した昭和33年の3、東京タワーの高さ333メートルの3にちなんだ3333匹の生サンマの炭火焼が無料で振舞われました。

関係者の涙ぐましい努力によって、それぞれのイベントは大成功をおさめたようです。しかし、50年で最低といわれるほどの大不漁に見舞われて大変苦労されているようですね。なんとかならないものでしょうか。


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