北海道のヒグマを駆除して、北海道外から批判を浴びる不条理 [ニュース]
北海道のヒグマ駆除へ批判が200件寄せられる
注)北海道のヒグマではありません。
北海道札幌市の住宅街にヒグマがでて、ハンターに依頼して駆除したので、市に批判が寄せられているそうです。北海道以外の人たちが、どうやら苦情を入れているようですね。
クマは、一説によると、知能が人間と犬の間にあるという話もあるくらいで、非常に賢い生き物らしいですね。爪が鋭く、噛む力も強い、走るスピードは時速40km、泳ぎが達者で木登りも得意、嗅覚に優れている。舌が肥えているので味を学習する。筋肉が分厚く頑丈、性格はしつこくて執着心のかたまり。人間がとてもかなう相手ではなさそうです。
住宅地で麻酔銃を使うのはハードルが高い?
環境省の麻酔銃に関する冊子よると、住居集合地域等における麻酔銃猟は、原則的にニホンザルを対象にしているようですね。クマ、イノシシ、シカなどの大きいサイズになると、麻酔の効力があらわれる時間がかかるので、そのあいだに暴れて危害を加える可能性があるとのことですね。
対応にあたる人たちだったり、周辺の住民や住宅などに被害、損害がでる可能性が高まるとして、原則として許可されないようです。補償問題も関係していそうですね。ニホンザル以外に使われる場合は、行政が例外的に許可するケースしかないようですね。
動物にたいして、麻酔銃を使って保護するのは難しいみたいですね。麻酔銃を扱える人自体が少ないということもあるようですが、これは、塩酸ケタミンという麻酔薬として、もっともよく使われる薬剤を使用するのに麻薬研究者免許が別個にいることが関係するようですね。条件を満たすのが、動物園の獣医さんだとかそういう一部の人たちに限られるようです。
仮に麻酔銃で撃ってねむらせて、山に返したとしても、生ゴミをあさっていれば味を覚えているので、また戻ってくる可能性が高いそうです。そうかんがえると、射殺して駆除するのがベストとはいえないまでも、ベターな選択なのでしょうね。
クマのイメージに影響を与えていると考えられるもの
クマ=かわいい
テディベア、テディベア『ted』、ブリグズビー・ベア、リラックマ、コリラックマ 、ツッコミくま、メロン熊、ベアブリック、LINEのブラウン 、動物園で氷と戯れるシロクマ、デッドベア、くまのプーさん、postpetのモモちゃん。
くまモン、ドキュメンタリー映画「地上最強のカラテPART2」に出演し、空手家ウィリー・ウィリアムスと対戦して、正拳突きをずっと食らっていたアメリカペンシルベニア州のクマ。ロシアのタレント熊ステファン君。
木彫りのクマ、悩むクマこと、マレーグマのツヨシ君(8/24に誕生日を向かえ32才に。人間年齢90才)、棒回しをするカンフークマこと、ツキノワグマのクラウド君、クマ牧場、ヒグマドーナツ等々
クマ=こわい
シャトゥーンヒグマの森、銀牙 -流れ星 銀- ワンピースのヒグマ
実話:三毛別羆事件、十和利山熊襲撃事件、福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件、石狩沼田幌新事件、札幌丘珠事件等々
クマのイメージはどちらのイメージが優勢でしょうか。
クマの事件は、どれもこれも恐ろしい話ばかりです。ヒグマは最大で3m近くになりますし、いざとなると凶暴で怖いですね。人食い熊とよばれるように、有名な事件は生き残る人とやられる人がいて、クマによって人間が捕食されます。
ストーリーの関係上、やられた人の遺体の状態や、クマが遺体をどうしたかとか、時系列で詳しく説明されるので非常にグロテスクな内容です。こうした話を知っていれば、とても簡単に口出しができないような気がしますが。
抗議している人たちの生物学的な調査を
九州、茨城、千葉、大阪、香川、愛媛には恒常的な生息地はないとされています。ここにはクマがいませんね。いるとしても動物園の檻の中です。四国は絶滅寸前で生息数が数十頭ともいわれています。
こういう地域は、クマが生態系の中にいませんから、ここに住んでいる人は基本的にクマに対する恐怖心がないと思いますね。身の回りにいませんから。丸腰の人間が頂点にたつ地域になると思われます。
そうした地域の人たちは比較的、よその地域のクマ騒動に口を出しやすいのではないでしょうか。ちょっと、苦情を入れている人たちの出生地を生物学的な観点から調査してもらいたいですね。興味深いデータが出るのではないでしょうか。