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SNSで女性に大人気のコツメカワウソが輸出入禁止に、保護の道へ [生物]

ワシントン条約でコツメカワウソの輸出入を禁止に


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今年の1月に、コツメカワウソとビロードカワウソについて、インドやネパールなどが、ワシントン条約で商業目的の国際取引を禁止する提案を条約事務局に提出していました。

この話し合いの会議は、5月~6月にスリランカで開催される予定だったのですが、テロで延期になったので、この8月にスイスのジュネーブで行われました。

今日のワシントン条約締約国会議の小委員会では、コツメカワウソの輸出入を原則禁止することを決めたそうです。輸出国のインドネシアは、絶滅の恐れが高いとまでは言えないとして反対し、日本も同調しましたが、2/3以上の賛成で可決されました。

世界の違法な野生生物取引を監視する国際機関「トラフィック」の報告書で、コツメカワウソの密輸先として日本が槍玉にあがっていたので、本来は賛成すべきですが、外交の世界なので、票をどうやって動かすかいろいろ思惑があるのかも知れませんね。

コツメカワウソ、前日のビロードカワウソの国際取引を禁止する議案が採択されたことをうけて、日本国内の取引もこれから規制されることになるようです。

コツメカワウソについて


コツメカワウソはかわいいですね。SNSは、かわいい写真であふれかえっています。テレビで多く取り上げられていることも影響してか人気が高まっていたようです。寿命は10年程度で、飼うのは難しそうですね。水辺の生物なので水浴びをさせたり手間がかかるようです。あとは、かわいらしい見た目に反して噛み付くので、手に傷ができることは覚悟しないといけないようですね。

もともとコツメカワウソは、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストに指定されているので、輸出入には政府の許可書が必要となる動物なのだそうです。人工繁殖も難しいので、供給量が少なく、値段は80万円前後~100万円前後で取引されているようですね。

かつて日本にいた野生のニホンカワウソは、絶滅しています。2012年に絶滅種に指定されました。ニホンカワウソは、日本各地の川にすんでいたようですね。

毛皮を欧米に輸出したり、日露戦争のときには、シベリアなど寒いところに行くので、耐水性、防寒性に優れた毛皮をとるために大量に捕獲されたようです。河川の護岸工事など生息環境の悪化も重なって、昭和20年代ごろには、ほぼ絶滅したと考えられているようです。

獺祭(だっさい)


カワウソといえば、日本酒の有名な銘柄に獺祭(だっさい)というのがありますね。獺の訓読みは「かわうそ」になります。獺祭というのは、カワウソが捕らえた魚を岸に並べて、まるで祭りをするようにみえるところから、詩や文をつくる時多くの参考資料等を広げちらす事をさすそうです。旭酒造HPより 

旭酒造は、去年の豪雨災害にあい大きなダメージを受けました。本社前にあった橋が、豪雨で流されたそうで、新しい橋のデザインを隈研吾(新国立競技場をデザイン)がてがけるようです。橋が復興のシンボルになるとのことですね。

アメリカのニューヨークにも酒蔵を建設中(2020年完成予定)で、獺祭のパーティー「獺祭の会(DASSAI Annual Party 2019)」が10/3にマンハッタンで開催されるそうです。被災地復興の先頭に立ってがんばっているみたいですね。

ゆるキャラ「ちぃたん☆」


Youtubeで過激な動画を投稿をくりかえして、物議を醸した、ゆるキャラ「ちぃたん☆」もカワウソですね。もともとは、ペットとして飼われていたコツメカワウソの「ちぃたん☆」が、高知県須崎市の観光大使に任命されていました。

ところが、関係のないゆるキャラ「ちぃたん☆」が、勝手に須崎市の観光大使を名乗って、こちらのほうが有名になり抗議が殺到したようです。

須崎市の公式ゆるキャラ「しんじょう君」に、姿かたちが酷似(デザイナーが同一人物)していることが、騒動に拍車をかけ、ややこしいですが、最終的にペットの「ちぃたん☆」が観光大使を解任されてしまいました。

ゆるキャラ「ちぃたん☆」については、須崎市が活動停止を求めていましたが、「ちぃたん☆」自身がツイッターで、須崎市の(自称)観光大使の卒業を発表したようですね。

最後に


カワウソは河童のモデルだともいわれていますし、明治時代ぐらいまでは、もっと身近な生き物だったのでしょうね。

トキやコウノトリのように野生復帰プロジェクトが順調にすすんでいるものもありますが、できればそうなる前に、今いる生き物を大事にしていきたいですね。




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