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新聞配達員のヘルメットに監視カメラ、超監視社会の到来か [ニュース]

新聞配達員が配達ルートを撮影してまわることに


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注)新聞配達員の画像ではありません。
静岡県の一部の地域では、28日から地域の見守りのために新聞配達員が、ドライブレコーダーをヘルメットにつけて配達をはじめたそうです。朝刊を配る時間帯と夕刊を配る時間帯で、子どもたちやお年寄りの見守りをするということのようですね。

たとえば、防犯の室内室外カメラや自家用車につけるドライブレコーダー、これは自分の身を守るために設置するものだと思います。翻って、この新聞配達員のヘルメットのドライブレコーダーというのは他人によって自分たちが監視されるわけです。

根本的な違いに注意しなければいけないような気がしますね。アパートの部屋の前まで監視カメラをつけた人間がやってくる。敷地の中まで監視カメラを付けた人間が入ってくる。監視カメラの設置と違って、住民の賛成反対が問われることもなく話が進んでしまっているようですね。新聞を購読していない人たちまでもが撮影されてしまいます。

新聞配達員を管理する意味もあるでしょうか。薄暗い早朝でも交通マナーちゃんと守らなくてはいけませんしね。配達の車やバイクにカメラをつけるわけではないので、目線が記録される配達員は大変でしょうね。

犯罪抑止のためのさらなる監視は必要か


あおり運転の映像を毎日のように流していますから、一見すると、凶悪凶暴な事件が増えたように感じます。しかし、実際は犯罪自体が減っているわけです。そのようななかで、さらなる犯罪の抑止、防犯のためにこうした監視を強めていこうという動きはすこし気持ち悪いですね。

お年寄りや子どもたちの見守りという具合に、入り口が抜群に優れているので、フット・イン・ザ・ドアというのか、これをすんなり受け入れて慣れていくと、郵便配達、宅配便、警察官がカメラをもって社会を監視するということもすんなり受け入れてしまうでしょうね。

その次は、見回り安全パトロールドローンを使ってもいいかもしれません。たとえば、20階建てのマンションなら、マンションのベランダ側に回って一階から全部屋、コの字逆コの字に進んで20階までカメラで撮影します。見回りと称して。団地も住宅街も決められたルートを撮影して回ります。見回りと称して。

メディア関連の会社が、警察の委嘱を受けて見回りをするわけですが、メディアを第4の権力だと捉えれば、権力同士というのは結びつきが強くならないように、本来は、それぞれ独立したものでないといけないような気がしますね。

警察に委嘱を受けた見守りをしますから新聞を契約しませんか、と見守りがサービスとして販促活動にも利用されるでしょうからね。これをきっかけに、権力をチェックする働きが鈍くなる可能性があります。

公用車に、ドライブレコーダーをつけて公務の移動がてら形式的に見回りも兼ねる、許容できるのはこのぐらいまでじゃないでしょうか。

自助の部分としては、地域のお年寄りたちが複数名で集まって、散歩がてら、子どもたちの安全を見守る一挙両得のすばらしい取り組みも各地で行われていますね。ここらにとどめるべきではないでしょうか。

最後に


若年世代の紙の新聞離れが進んで、新聞販売店がどんどんつぶれている時代に、配達員が150人もいるっていいますから、超優良販売店なのでしょうかね。今後は、全員がドライブレコーダーをつけて「見守り」をする予定だそうです。

どうでしょうか、監視社会をテーマにした映画、小説、恐ろしい話ばかりですが、どんなふうにこの話が進んでいくでしょうね。お年寄りや子育て世代が、取り組みを賞賛する映像がテレビで流されるでしょうか。すこし気になりますね。


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