大分県で大規模実験!振込め詐欺見張隊新117は特殊詐欺撃退に効果あり

特殊詐欺被害を防ぐ大規模な実験（調査）

大分県で特殊詐欺を防ぐ大規模な取り組みが行われました。大分県警察本部が平成29年度までの３年間で１人暮らしや過去に詐欺の被害に遭った高齢者など大分県内の1500世帯を対象に、固定電話に無料で録音機を取り付けたそうです。NHKより

その結果、録音機を取り付けた世帯の特殊詐欺被害がゼロになったようです。これは朗報ではないでしょうか。

実験（調査）で使用された振込め詐欺見張隊新117

今回使われた録音機は、レッツ・コーポレーションの振込め詐欺見張隊新117という商品ですね。固定電話機と電話局のあいだに録音機をつけるかたちになっていますね。取り付けは、モジュラーケーブルを差し込むだけで簡単に設置できそうです。　

サンプル音源を聞いてみましたが、警告メッセージは女性の声で流れます。

『この電話は、振り込め詐欺などの犯罪被害防止のため、会話内容が自動録音されます。このまま呼び出しますのでお待ちください。』

「許可電話帳」という機能があって番号を登録しておくと、着信時に警告音声を流さないようにすることもできるそうです

抑止効果があるということでしょうね。声を録音されると、証拠が残るので嫌がるのかもしれませんね。大分県警の録音機を無料で設置する事業は終わったみたいですが、調べてみたら、全国各地の自治体、警察などで無料の貸し出しが行われているようです。100台、200台といった単位で先着順の期間限定無料貸し出しが多いですね。

録音機は、ほかのメーカーの商品もあるみたいですし、どんどん普及していってほしいですね。

特殊詐欺を防ぐほかの取り組みについて

特殊詐欺を防ぐ取り組みとしては、特殊詐欺被害防止コールセンター事業というのもありますね。これも全国的に行われていますが、たとえば青森県の場合は、9/9から地域の電話帳や、全国の詐欺グループから警察が押収した名簿に載っている電話番号と、不審電話が多数確認された地域の住民にも電話をかけ、注意を促しているそうです。（使用する電話番号も紙面に開示されています。）朝日新聞より

悪知恵は働くもので、すでにコールセンターになりすましをする不審者がいるそうです。コールセンターが使う番号が、0120のフリーダイヤルだったり、そうでなかったり、地域によって違うので自分の住んでいる自治体が実施している情報を正確につかんでおく必要がありますね。

コールセンターから架電しながら、なりすましのコールセンターに気をつけてと注意喚起をする。非常にややこしい事業となっていますね。

特殊詐欺は常に形を変え進化している

特殊詐欺といっても、手交（しゅこう）型といってキャッシュカードを騙し取る詐欺もありますし、コンビニのマルチメディア端末を使った詐欺だったり、Amazonギフト券などを利用した電子マネーを使った詐欺もどんどん増えているようです。

オレオレ詐欺から大流行しているので、男が犯人だと刷り込まれていますが、犯人は男とは限りません。犯人グループには女もいるので先入観をとりのぞくことも必要ではないでしょうか。

被害を防止するには、間にクッションになるものを入れるのがよさそうです。録音機もですし、一旦家族に相談する、家族に電話をかけなおす、あわてて行動を起こさないことが一番大事なことかもしれませんね。

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