SSブログ
長野県でユウガオを食べた4人が..

長野県でユウガオを食べた4人が食中毒に、ウリ科植物について学ぶ [ニュース]

長野県でユウガオを食べて食中毒に


pain.jpg
長野県は22日、ウリ科のユウガオの実を食べた、茅野市と松本市の40~80代の男女4人が食中毒を発症したと発表した。全員快方に向かっているそうです。

県によると、18日にスーパーでユウガオを購入し、19~20日に調理して食べた5人のうち、4人が嘔吐(おうと)や下痢などの食中毒の症状を訴えていました。毎日新聞より

ユウガオとは


ユウガオはウリ科の植物です。煮物にしたり漬物にしたり、かんぴょう(干瓢)にして食べていますね。ユウガオの実を細くスライスして乾燥したものがかんぴょうです。よく巻き寿司の中に入っていますね。かんぴょうは、ほとんどが栃木県で作られているそうです。

ユウガオによる食中毒の原因について


長野県は、7月ごろにもユウガオの食中毒のニュースがあったみたいですね。長野県の健康福祉部食品・生活衛生課が、5月ごろから長野県民に注意を呼びかけていますので、それを見ながら簡単にまとめていきたいと思います。

通常は、まったく問題なく食べられるみたいですが、ごくまれに、大変苦味の強いユウガオがあるそうです。この苦味の正体は、苦味成分の「ククルビタシン類」によるものだそうです。

この大変苦味の強いユウガオを食べてしまうと唇のしびれ、吐き気、嘔吐、下痢などの食中毒の症状がでるみたいですね。

野菜などを栽培するときに接ぎ木という方法があります。病気や害虫を防ぐ目的で、育てたい野菜と、丈夫なほかの野菜(台木)をくっつけます。ユウガオは、スイカなどを育てる際の台木として使われるそうです。

たまに、ユウガオのつるがでて育ち、実ができるみたいですね。この台木からとれるユウガオは、危ないみたいです。

同じウリ科の植物で食中毒になるケース


観賞用のひょうたん、へちま、同じくウリ科のきゅうり、かぼちゃ、ズッキーニ、メロンなども苦くなるケースがあるみたいですね。その場合は、おなじく「ククルビタシン類」が含まれている可能性があるので食べないほうがいいそうです。

苦いといえば、その代表格がゴーヤですね。ゴーヤにもククルビタシンが含まれているそうですが、ゴーヤのあの苦味を演出しているのは中毒性のないモモルジシンというまた違う成分になるみたいですね。

良薬は口に苦しの故事成語が食中毒を防げない原因か


ユウガオの食中毒になった人に、聞き取り調査をしてみると、良薬は口に苦しと口にしながら、パクパク食べてしまったというようなケースもあるみたいです。

良薬は口に苦し、という故事成語が邪魔をしているかもしれませんね。有名な故事成語ですけれども、本来の意味は、どうもその続きがあるみたいですね。

良薬は口に苦しとは


そもそもの出典は古い中国の書物に由来します。孔子の言動や門人との問答・論議を記録した『孔子家語(こうしけご)』や、前漢時代に劉向があらわした君主を訓戒するため逸話を列挙した教訓的な説話『説苑(ぜいえん)』に、「良薬苦於口、而利於病、忠言逆於耳、而利於行」という記載があります。つまり、孔子が言うのには「よく効く薬は苦いが、よく病気を治す。真心から諌めた言葉は、快く聞き入れ難いものだが、有益である。」という意味です。
引用元:くすりの博物館 良薬は口に苦し(2006.03.10)


良薬は口に苦しというのは、諫言(かんげん)を聞き入れたほうがいいですよ、ということに主眼が置かれているみたいですね。

昔ながらの良薬は本当に苦かった


最近の薬は、甘くておいしい味がしますが、昔ながらの胃薬などは苦いみたいですね。これらの胃薬は、ミカン科のキハダという木の樹皮を乾燥させた生薬が主成分になります。黄檗(おうばく)といって、苦味があるそうです。この黄檗にゲンノショウコ、センブリ、ガジュツ、リンドウ、などの生薬をあわせるようですね。

この手の薬の歴史は古く、木曽御嶽(おんたけ)の百草、大山の練熊などいろいろと有名な薬があるみたいですが、たとえば奈良の陀羅尼助(だらにすけ)という胃薬は、大化の改新の時代にまでさかのぼるみたいですね。藤原鎌足の腹痛を治したそうです。

一説によると、開発したのは、修験道の創始者である役行者(えんのぎょうじゃ)といわれているみたいですね。これが、1300年以上たった今でも売られています。

歴史が長いのでエピソードも豊富にありますね。銭谷小角堂のHPによると、ヘボン式ローマ字の創始者であるヘボンが作った日本で最初の和英辞典『和英語林集成』(1867)には、「陀羅尼介」が、「Daraniszke or daraszke, ダラニスケ, 陀羅尼介 A kind of bitter medicin.」とでているそうです。

「だらすけ(陀羅尼助)は腹よりはまず顔に効き」と江戸時代の川柳にも登場するようですね。

最後に


苦いメロンは、腹に悪し

こういうのが、わかりやすくていいかもしれませんね。ウリ科の苦いものは食べるのをストップする。メロンは甘くて美味しいので、風評被害になる心配もすくないのではないでしょうか。


nice!(10) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 10

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

©2019 ほぼほぼ日刊ブログ    ページトップ