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神戸市で組み体操やめろやめない..

神戸市で組み体操やめろやめない大論争、市長が怒りのツイート! [ニュース]

事故多発の神戸市の運動会で2019年も組み体操を実施


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運動会は、春にやる地域も増えているようですが、やはり運動会といえば、秋ということで、恒例の組体操の問題が今年も起きているようです。

神戸市では、組み体操中止派の久元喜造市長と組体操継続派の神戸市教育委員会が対立しているみたいですね。大きな話題になっています。市長が、組み体操の危険性を訴えて中止を求めていますが、市教委と教育現場はまったく聞く耳を持たないようです。

市長のツイートによると過去3年間で骨折事故が123件もあり、市教委によると2019年は組み体操の事故が30件起きているそうです。8月末から9月16日までで、骨折が5件、脱臼捻挫打撲、異常なしが11件の内訳になっています。

安全のために、日本スポーツ振興センター(JSC)は、タワーは小中学校とも3段以内、ピラミッドは小学校3段、中学校で4段以内という基準を示しているみたいですが、どうしてもより大きいものにチャレンジする傾向があるみたいですね。

全国の組み体操の事故件数について


組み体操の事故件数は多いですね。日本スポーツ振興センター(JSC)の災害共済給付医療費支給件数が参考になるようです。過去5年でみると、2014年が8592件、2015年が8071件、2016年が5271件、2017年が4725件、2018年が速報値で4146件となっています。

2015年と2016年の間で大きく減少しているのは、組み体操の事故が大きく扱われて、自治体や学校が、けがの予防に取り組んだことが影響しているみたいですね。ただし、これは、JSCの給付金を受けた数なので、潜在的な事故件数はもっと多いかもしれないということですね。

組み体操のピラミッドは、身長と体重のミスマッチがあって、土台の大きさを合わせると、やせた大きい子どもの上に、太っちょカウボーイが一つ、二つと乗っかっていくということがおこりえます。体重であわせると土台の安定が悪くなって崩れやすくなります。基本的に危ないですね。

タワーは、歩幅を調整すれば高さが調整できますから、まだましかもしれませんね。それでも危険なことには変わりないようですが。

組み体操をする意味とは


疑問なのは、これだけ事故が多いのにどうして組み体操に固執しているかということですね。学習指導要領にはないといいますから、学校単位の独自の取り組みのようです。

協調性、団結力、ピラミッドを完成させたときの達成感を子どもたちに味あわせることができるというのが先生側の考えで、もうひとつはPTAなどがやめないでくれというような保護者側の考えがあるみたいですね。

組み体操の巨大化


組み体操も派手になって十段ピラミッドなるものがあるみたいですね。140人近くが参加してひとつのピラミッドをこしらえるようです。高さが7m、三階建ての建物と同じ高さになるそうです。ある研究によると、中央付近の土台になる子供たちには200kg近い負荷がかかっているみたいですね。

この200kgという重さは、江戸時代の拷問で正座した太ももの上にのせる石の重さに匹敵するということで話題になりました。

組み体操のようなお祭り


タワー系のものは、お祭りでありますね。日本だと愛媛県今治市の継ぎ獅子、世界だとスペイン、カタルーニャ地方の人間の塔が有名です。土台は大人がやっていますね。子どもが参加するものは、体重の軽い子どもが一番上というように安全性がちゃんと考慮されて設計されています。

組み体操問題をどう解決するか


組み体操は先生たちがやって、先生の頑張っている姿をみせるのがいいかもしれません。子どものときに、大人が必死になって努力している姿をみるのは非常に大きな意味があるように思いますね。大人は、体力的に問題もないですし、先生たちのチームワークをみて保護者も安心できると思います。

とはいっても、運動会の主役は子どもたちですから、子どもたちがやることを前提にして考えると、体力面に割り振っている部分を芸術面に振り分けるのがいいかもしれませんね。

たとえば、カシオペアという技は、見栄えもするし好評のようです。協調性や団結力や達成感は、ちゃんと味わえると思います。保護者にも喜ばれるような気がしますね。

まあでも、今の時代はクレームを入れるのが簡単な時代になっているので、どちらにしても批判を浴びるかもしれません。今までやってきたことを変えていくのは大変なパワーがいるでしょうね。そのままにしておいてやり過ごすという選択もわかるような気がします。


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