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山口県岩国市の小中学校で思考実験、トロッコ問題で保護者に謝罪 [研究]

トロッコ問題、岩国市の授業で問題が発生!


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山口県岩国市立東小と東中で、「トロッコ問題」を資料にした授業があり、児童の保護者から「授業に不安を感じている」との指摘を受けて、 両校の校長が授業内容を確認していなかったとして、児童・生徒の保護者に文書で謝罪した。 毎日新聞より

岩国市の学校で実際に出されたトロッコ問題


プリントは、トロッコが進む線路の先が左右に分岐し、一方の線路には5人、もう一方には1人が縛られて横たわり、 分岐点にレバーを握る人物の姿が描かれたイラスト入り。「このまま進めば5人が線路上に横たわっている。 あなたがレバーを引けば1人が横たわっているだけの道になる。トロッコにブレーキはついていない。 あなたはレバーを引きますか、そのままにしますか」との質問があり「何もせずに5人が死ぬ運命」と 「自分でレバーを引いて1人が死ぬ運命」の選択肢が書かれていた。 引用元:毎日新聞

トロッコ問題の授業についてネットでは賛否両論


トロッコ問題についてネットで賛否両論、盛り上がっているみたいですね。トロッコ問題というのは有名なテーマで、正解はなく究極の2択でどちらを選ぶかという話です。実際にこういうシチュエーションはないですから、あくまでも頭の中での話しですが、不安を感じたこどもがいたみたいですね。小学校中学校では、まだ早いのかもしれませんね。

とくに小学生は命の大切さ、尊さを学ぶ段階のような気がします。親がいろいろな話を聞かせたり、実際に生き物やペットを飼ったりして、残酷な部分もだんだんと取り除かれていく時期ではないでしょうか。しっかり、根本的なところを育むほうがよさそうな気がしますね。

高校生ぐらいが、具体的に警察官になりたい、自衛隊員になりたい、実際に場合によっては人の命を奪わなければいけない仕事の話にもつながっていきますから、ちょうどいい時期といえるかもしれませんね。

トロッコ問題で導かれる答え


5人を助けるために1人を犠牲にする。まあこれが無難なような気がしますね。ただし、この場合には、自分自身が1人の命を奪うということにもなります。そのままにしておけば、5人は助かりませんが、1人は助かります。自分自身がこの局面にほとんどタッチしないという状況がつくれます。

この選択の難しさは、中年男性5人とかわいい女の子が1人というような決断しやすい条件がないってことですね。これが凶悪犯だったら行動をもっと簡単に正当化できそうな気もします。

トロッコを脱線させて、みんなを救うというように違う答えを導いてもいい実験の進め方もあるようですが、これはちょっと趣が変わってくると思いますね。

結局、命の重さをどう考えるかですね。1人の命の重さと5人の命の重さこれを比べると、等しいのか、人数が多いほうが重いのか。80億人近い人間の中の1人、5人と考えれば1人でも5人でも一緒のような気がしますし。5人の命のほうが重いと考えればレバーを引くということになるのでしょうね。

次に、自分自身が人の命を奪っていいのかどうかですね。ここに大きなジレンマがあります。レバーを引くということは、積極的にかかわるということで何かの罪に問われるかもしれません。5人の命のために、1人の命と自分自身を犠牲にできるかどうかが問われます。人の命を絶対に奪ってはだめだと考えればレバーを引くことはできないでしょうね。

命にまつわる究極の2択について


この誰を助けるかというような究極の2択は、大昔からあるみたいですね。2000年以上前からやってるみたいです。海で船が沈んで、浮いている板につかまっているんだけど、もう1人ほかの人間が板につかまろうとして寄ってきた。その人を助けようと思えば自分も助からない。助かるのは1人だけ。さあどうしましましょうか。(カルネアデスの板)

究極の2択は、いろいろな作品にでてきますね。たくさんあると思いますが、たとえば、核戦争が起こっている時代、3人でにげる主人公たち。核シェルターを見つけ、これでみんな助かるとおもったら中は人でいっぱいで2人しか入れない。さあどうしましょうか。(漫画北斗の拳)

がけの上から落ちそうになっている2人の子ども。母親の片手には心の優しい甥っ子、片手には弟(次男)を手にかけた自分の子(長男)。どちらかの手を離して両手で1人の手をつかまないと2人ともがけから落ちて死んでしまう。さあどうしましょうか。(映画危険な遊び)

テロリストがウイルスを持っていて同僚の遺体を持ってくるように指示する。同僚を殺せば街中の人の命が助かる、同僚を殺さなければ街中の多くの人に命が奪われる。さあどうしましょうか。(ドラマ24シーズン3)

トロッコ問題とAI自動運転車


このトロッコ問題のようなテーマは、近い将来の話、自動車の自動運転にも関係するみたいですね。人工知能(AI)にどうするかの答えを出させないといけません。

それこそ、AI自動運転車の車内の1人を助けるか、歩行者5人を助けるか。市販されたときに、一体どんな風に答えを出すのでしょうか。気になりますね。

最後に


ネットでもたくさん議論が交わされているところをみても、誰でも話に参加できる、簡単でわかりやすい絶妙な設定になっているのでしょうね。

選択肢が2つで、どちらもいいことにはならないけど、結論を出さないといけない。思い通りにならないことがあります。こうした場面で思考停止に落ちいらないようにいろいろ頭の中で考えたり、トロッコ問題のような架空の話をしたりして、トレーニングしておくことも必要なことなのかもしれませんね。



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