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東京五輪のマラソンと競歩を札幌..

東京五輪のマラソンと競歩を札幌で開催か、IOCが異常な暑さに嫌気 [スポーツ]

IOCが東京から札幌へマラソンと競歩のコース変更を提案


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IOCが東京から札幌へマラソンと競歩のコース変更を提案
2020年東京五輪の男女マラソンと競歩について、国際オリンピック委員会(IOC)は16日、猛暑対策で、コースを東京から札幌に移すよう、大会組織委員会や東京都などに提案すると発表しました。

コースは新国立競技場を発着し、浅草寺、銀座、皇居などを巡る予定で、競歩も早朝開催で、皇居周辺を周回するコースでした。NHKより

渡りに船ともいえそうですが、はたしてどうなるでしょうか。世界陸上2019ドーハ大会の評判の悪さがIOCを動かす理由になっているみたいですね。

世界陸上2019ドーハ大会のロード種目(マラソン、競歩)の結果(気温など)


世界陸上2019ドーハ大会の陸上ロード種目は、過去最悪とよばれるぐらいにひどいものでした。その原因は暑さです。暑さ対策として深夜にスタートすることにしましたが、効果はまったくありませんでした。

ロード種目のスタート時の気温や完走(歩)人数など、 国際陸上競技連盟(IAAF)の公式サイトのRESULTSでざっと確認してみたいと思います。

順位のつかない選手はDNS、DNF、DQというふうに記載されるみたいですね。
DNS(Did Not Start) 欠場
DNF(Did Not Finish)途中棄権
DQ (Disqualified)失格

女子マラソン


9/27 23:59スタート、気温32度、湿度74%
70人のうち40人が完走。(28人が途中棄権、2人が欠場)

7 谷本 観月(24=天満屋) 2:39:09
11 中野 円花(28=ノーリツ)2:42:39
池満 綾乃(28=鹿児島銀行) DNF

男子50km競歩


9/28 23:30スタート、気温31度、74%
鈴木雄介(31=富士通)が金メダルを獲得しました。
46人のうち完歩できたのが28人。(4人が失格、14人が途中棄権)

1 鈴木雄介(31=富士通) 4:04:20
27 勝木 隼人(28=自衛隊体育学校) 4:46:10
野田 明宏(23=自衛隊体育学校) DNF

女子50km競歩


9/28 23:30スタート気温31度74%
24人のうち17人が完走(6人が途中棄権、1人が欠場)

11 渕瀬 真寿美(33=建装工業) 4:41:02

※50㎞競歩は、国際陸連が2022年以降は男女ともに種目自体を廃止することを決定している。よって、世界選手権で実施されるのは2021年のユージン大会(アメリカ)が最後になる。jaaf(日本陸上競技連盟)公式サイトより

女子20km競歩


9/29 23:30スタート気温31度74%
45人のうち39人が完歩。(3人が失格、3人が途中棄権)

6 岡田 久美子(27=ビックカメラ) 1:34:36
7 藤井 菜々子(20=エディオン)1:34:50

男子20km競歩


10/4 23:29スタート、気温32度、湿度77%
山西利和(23=愛知製鋼)が金メダルを獲得しました。
54人のうち40人が完歩。(5人が失格、7人が途中棄権、2人が欠場)

1 山西 利和(23=愛知製鋼) 1:26:34
6 池田 向希(21=東洋大学) 1:29:02
10 髙橋 英輝(26=富士通) 1:30:04

男子マラソン


10/5 23:59スタート、気温29度、湿度51%
55人のうちが37人が完走。(18人が途中棄権)

25 山岸 宏貴(27=GMOアスリーツ) 2:16:43
29 川内 優輝(32=あいおいニッセイ同和損保) 2:17:59
37 二岡 康平(25=中電工) 2:19:23

東京五輪ロード種目(マラソン、競歩)の暑さ対策について


まず、スタート時間を早めることにしました。男女マラソン、男女20キロ競歩が午前6時、男女50キロ競歩は午前5時30分。

道路に特殊な舗装をして温度を下げるというのが目玉の対策でしたが、太陽光が路面で反射して、高さによっては、アスファルトより暑いし、赤外線が20倍、紫外線も4倍で皮膚や目にも悪影響が出るかもしれないという研究結果が8月に発表されて大きな波紋を呼びました。

五輪本番とほぼ同じコースでおこなわれたMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)では、給水所の数を二倍にしたり、給水所にかち割り氷(ビニール袋に砕いた氷をつめたもの)を用意したり、救急車がコースの車列に加わったり、ゴール地点に氷風呂(8~15度)を用意して医師を待機させたりしていました。

選手だけではなく、沿道の観客にも気を配らないといけないということで課題が山積みとなっているみたいですね。

テレビなどでは、蒸し暑い東京オリンピックは、湿気を伴った異常な暑さを嫌がる有力選手が参加をしなかったり、途中で棄権をするケースが増えるから、日本の選手にとって有利な状況になる、というような意見がでていました。

が、できれば全員が完走できたほうがいいような気がしますね。

最後に


来年の夏の気候がどうなるかはわかりませんが、今年のような気候だったら間違いなく最悪のコンディションになるでしょうから、少しでも気候のいいところで選手に走ってもらうのがいいと思います。

ただし、東京都は、すでに約300億円をかけて道路の特殊舗装(136km)を進めてしまっているといいますし、警備の問題などもありますから簡単にはいきそうもありませんね。


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