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ツマアカスズメバチが本州上陸、..

ツマアカスズメバチが本州上陸、全国制覇も時間の問題か!? [生物]

特定外来生物ツマアカスズメバチが本州に上陸


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※asian hornetの画像ですが実物の確認には使用しないでください。

特定外来生物に指定されている外来種の「ツマアカスズメバチ」の巣が本州で初めて山口県防府市で見つかり、環境省は生息状況を確認するため緊急の調査に乗り出しました。NHKより


とうとう来たなこの時が、ということで、恐れていたことが現実になりました。

ツマアカスズメバチについて


ツマアカスズメバチは写真を見たところによると、通常のスズメバチよりも少しサイズが小さいような気がしますね。対馬で捕獲された働き蜂のサイズが2.2cmです。

スズメバチは基本色がオレンジ色ですが、ツマアカスズメバチは、頭、胸、腹と全体的に黒っぽいですね。上から見ると特に頭、胸が黒いので区別はつきやすそうです。むしろ実際に見るとスズメバチ以外の蜂と間違えるかもしれません。

ツマアカスズメバチはどうやって日本に?


韓国の釜山(プサン)と対馬の間には航路があって船が頻繁に行き来しています。船に乗って日本にやってきた説が有力のようですね。

これからも、コンテナだったり、木材だったり、中古の車だったり、船で輸送する際に紛れ込むというようなことも考えられるようです。

ツマアカスズメバチが拡散する速度は、韓国では年間10~20kmで、ヨーロッパだと年間100kmのペースだそうです。日本で初めて発見された長崎県の対馬と山口県防府市の直線距離が約210kmです。

2012年に初めて長崎県の対馬で確認されていて、2011年にはすでに日本に侵入していたと推測されるそうです。2015年に福岡県の北九州市、2016年に宮崎県の日南市で発見されました。同じ東アジアの韓国を参考にすると、想定されるよりも速い速度で生息地を拡大しているかもしれないですね。


このツマアカスズメバチのやっかいなところは、人の手の届かないような高いところに大きな巣を作るところですね。殺虫剤の威力も上がっていて、7~8mぐらいの距離なら十分射程距離で退治できますが、それよりもずっと上のほうに巣を作ります。

巣を駆除する映像を見ると、電線の工事をするときに使うような高所作業車に乗って作業をしていました。個人で駆除するのが大変むずかしくなりますね。

スズメバチとミツバチについて


スズメバチの仲間は、ミツバチを捕食するそうです。蜂蜜を採ったり、ハウス栽培の受粉で使うミツバチの天敵になるみたいですね。集団で巣を襲われると、1時間もあれば1万匹以上殺されてしまうそうです。

西日本新聞によると、対馬の場合は、すでにツマアカスズメバチの被害がでていて養蜂業者70~80軒(対馬にはニホンミツバチしかおらず、蜂蜜は百花蜜と呼ばれ、名産品として有名です。)が巣箱を荒らされたりミツバチを殺される被害にあっているそうです。

日本のミツバチは2種類(ニホンミツバチとセイヨウミツバチ)がいるそうです。ニホンミツバチというのが大昔から日本にいるミツバチで、こちらは長年にわたってスズメバチと生存競争をしているためにスズメバチを殺す技を習得しているそうです。

所さんの目がテン!(2017年)によると、それは、蜂球といって、スズメバチを集団で取り囲んで体を震わせて発熱し、スズメバチの耐久温度46℃を上回る47℃にして蒸して殺します。セイヨウミツバチの場合は、蜂球の温度が44℃にしかならないので、基本的にこれでは殺せません。針で攻撃して、スズメバチが攻撃し返すときに熱が46℃以上にあがってしまって自爆してしまうみたいですね。2017年の3月に詳細が解明されたそうです。

AFPの記事(2007年9月)では、集団でスズメバチの腹部を締め付けて窒息させて殺す「窒息スクラム」について書いてありますが、研究の結果が第三者によって検証されて、実は違ったということになったのかもしれませんね。

スズメバチを捕獲する方法


スズメバチを捕獲する方法ですが、プラスチックの容器に誘引剤を入れるスズメバチトラップが市販されていますね。それ以外にも、ペットボトルを使った自家製のトラップ。これらは、試している人がたくさんいてYouTubeなどでも実際の成果が確認できます。

面白いのが、ねずみ用の粘着シートでも捕獲することができるそうです。これも動画で確認できますがしっかり捕獲できていますね。

スズメバチハンターの活躍がバラエティ番組などでも取り上げられていますが、生きたまま捕獲するのは、売ったり食用にしたりするためで、実際は殺虫剤で殺してしまってまったく問題ないそうです。

それと、個人で巣を駆除する場合には夜間がいいみたいですね。深夜ごろになると活性が下がって反応が鈍くなるそうです。

まあでも刺されるとアナフィラキシーショック(蜂の毒のアレルギー)を引き起こしたりして生命にかかわるようなケースもあるので、大きな巣を駆除する場合には、専門の業者に頼んだほうが無難かもしれませんね。

最後に


ツマアカスズメバチを完全に駆逐する方法は見つかっていないそうです。対馬では定着をしてしまいました。本当に大変なことになっています本州に入ってきましたから、これからは、まるでヤクザ映画の全国制覇のようにこれからどんどん東へ東へと勢力を拡大していくことになると思いますね。都市部でも順応して巣を作るそうです。

とにかく駆除するのが大変なのでいずれ頻繁にニュースで見かけるようになるのではないでしょうか。

↓参考動画:ツマアカスズメバチ↓

スズメバチの脅威にさらされる国境の島・対馬~みんな知らない長崎の異変~|COOL CHOICE:長崎県
https://www.youtube.com/watch?v=cBfdpmub0lw
出典:動画チャンネル環境省COOL CHOICE


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