SSブログ

二人乗りタンデム自転車の公道走行が続々と解禁、栃木県で25府県目 [ニュース]

栃木県で二人乗りタンデム自転車の公道走行が可能に


cycling.jpg
※外国の画像です

栃木県道路交通法施工細則の一部が改正され、栃木県では、12月1日から二人乗りタンデム自転車で公道を走ることができるようになりました。

二人乗りタンデム自転車とは


サドルが2つとペダルが2つで、2人が前後に並んで、前の人がハンドルを操作し、後ろの人は漕ぐだけになります。後ろの人は漕ぐだけでいいので、視覚障碍者や高齢者でも乗ることができるのが特徴です。タンデム自転車は、リアカーや人力車、馬車などと同じ軽車両になるそうです。

二人乗りタンデム自転車は、レンタル自転車などで公園や自転車専用道路などの限られた場所で乗るものだと思っていましたが、NHKによると、25の府県で、すでに公道で走ることができるみたいですね。今のところ目立った事故もないようです。

道路交通法で、全国が同じルールでやっていると思っていましたが、そうでもなかったみたいですね。道路交通法には(乗車又は積載の制限等)を定めている57条があって、その第二項には、公安委員会は、道路における危険を防止し、その他交通の安全を図るため必要があると認めるときは、軽車両の乗車人員又は積載重量等の制限について定めることができる。 と書いてあります。

基本的に、自転車の二人乗りは禁止されていますが、例外的なルールを都道府県単位で決めることができるみたいですね。○○県道路交通法施行細則の一部改正というようなタイトルになっています。

パラリンピックの二人乗りタンデム自転車の競技について


パラサイクリング(Para-cycling)のタンデム自転車競技は、2020年東京パラリンピックの正式競技にもなっていますね。前に乗る人(健常者)のことをパイロット。後ろに乗る人(視覚障碍者)をストーカーというそうです。

競技種目はトラック種目が、タイムトライアル、個人の追い抜き(パーシュート)、ロード種目は、タイムトライアルとロードレースになります。補助するされるの関係ではなく、視覚障碍者と健常者が一体になってタイムを狙える大変珍しい競技となっていますね。

健常者ということで、競輪選手などもパイロットとして普通にこの競技に参加できるようです。今まで完全にスルーしていましたが、この先進的な発想の競技にはちょっと注目してみたいですね。

最後に


二人乗りタンデム自転車を見かけることがまずないですが、普通の自転車と少し交通ルールが違って、自転車及び歩行者専用の標識や自転車を除くの補助標識は適用されなかったりするそうです。自転車というのはママチャリなどの普通自転車を意味するみたいですね。

二人乗りタンデム自転車は、スピードは出やすいですし、小回りはきかないですし、2人乗っているので停止距離は長くなります。

車道を走るので少し恐ろしい気がしますが、観光などの目玉にもなるようなので、各地で要望が多いみたいです。これから普及が進んでいくのかもしれませんね。


nice!(8) 
共通テーマ:日記・雑感

秋田県上小阿仁村でEVの自動運転サービスが開始、普及への第一歩 [ニュース]

上小阿仁村で実証実験を終え自動運転のサービスが開始


11月30日から、秋田県の上小阿仁村(かみこあにむら)で小型電気自動車(EV)を使った自動運転サービスがはじまりました。

国土交通省が、過疎化や高齢化に伴う交通問題を解消するために2017年度から全国の18市町村で自動運転サービスの実証実験を繰り返してきましたが、実際にサービスが実施されるのは初めてとなるそうです。

上小阿仁村は、秋田県で1番人口の少ない地方自治体です。お医者さんが定着しないことで頻繁に話題になりましたね。医者いじめ、モンスターペイシェントといろいろ気になることもありますが、本題からそれるのでこの話題はパスします。

上小阿仁村の自動運転サービスについて


self-driving1.jpg
出典:国土交通省
設定されたルートは全長4km。道の駅を拠点にして、3つのルートで堂川集落、小沢田集落、福舘集落を結ぶそうです。

NPO法人の上小阿仁村移送サービス協会が運行し、運賃が一律200円で、それぞれのルートを午前と午後で1回ずつ往復するみたいですね。予約をすれば、タクシーのように目的の場所まで呼ぶことができるそうです。

車の定員は7人で、1人が緊急時にハンドルを握ったりする運行監視員で、乗客は、最大で6人まで乗車が可能になっています。車のスペックは、最高速度19kmとなっていますが、時速12kmで運行されるそうです。一部の区間は自動運転レベルが4となっていて完全自動運転で運用するみたいですね。

自動運転レベルとは


self-driving2.jpg
出典:国土交通省

使われている車両について


小型電気自動車(EV)ということになっていますが、ヤマハのプレスリリースによると、ベースは、ゴルフ場で使われているゴルフカート(G30Sシリーズ)みたいですね。公道を走れるようにライトやウインカーなどをつけて、5人乗りの車両を7人乗りに改装したそうです。

電磁誘導線を道路に埋設しガイドセンサーが磁力線を感知して決められたルートを走ります。停車位置などには磁石を埋設して自動に停止する仕組みになっていて、ゴルフ場で蓄積されたノウハウが自動運転サービスに生かされているそうです。

雪が20cmぐらい積もっても電磁誘導線の磁力線と車のセンサーが影響を受けることはなく、ちゃんと走ることができるそうですが、今のところ暖房がついていないので、寒いそうです。雪国なので、なかなか冬場は大変かもしれません。

自動運転サービスについて


国土交通省の自動運転サービスというのは、道の駅だったり、地域の活動拠点のような場所を中心としたルートをたどる交通手段としての利用から、高齢者の家に食事や荷物を宅配・運送するようなサービスだったり、高齢者が作った農作物を出荷するサービスだったり、いろいろな利用方法が想定されているみたいですね。

今は、運行監視員が乗っていますが、完全な自動運転になると、人件費が浮くので、普及しやすくなるかもしれません。

他にもいろいろなメーカーや自治体が過疎地、市街地、観光地での利用を目指して実証実験をしています。今回のような仕組みを利用するものからGPSを利用するものもあるそうです。

路面電車のように決まった場所に移動するイメージのものと、車で自由に好きな場所に移動するイメージのものとがそれぞれ別々に進化していくのかもしれませんね。


nice!(12) 
共通テーマ:日記・雑感

台風19号千曲川堤防決壊の裏で実行されたバス移動大作戦 [ニュース]

台風19号で千曲川が決壊し大きな被害


台風19号が日本列島を襲って大変な被害がでてしまいましたが、その中でも多く取り上げられたのが、長野県の千曲川の堤防が70mにわたって決壊したニュースでした。

950ヘクタールもの地域が水没したそうで、かなりの広範囲にわたって被害がでてしまいました。決壊の場所から2kmのはなれたところの水位がなんと4mにも達したそうです。※2階建て住宅の1階部分が水没する高さになります。

被害にあった地域に、JR東日本の長野新幹線車両センターと長電(ながでん)バスのバスセンターがあり、備えがあるかないかで大きく明暗が分かれました。

北陸新幹線の長野新幹線車両センターについて


まず、JR東日本の長野新幹線車両センターでは、北陸新幹線の全車両の三分の一に当たる10編成120両が水没しました。何度も何度も繰り返し映像が流されて非常にショッキングでしたね。

新幹線の電子機器は床下に搭載されるらしく、にごった泥水に浸かってしまうとアウトのようですね。内装もすべてやりかえるとなると、最初から新車両を作ったほうがいいみたいです。

検査の結果、8編成96車両が廃車となり被害額は118億円にのぼりました。車両基地が建設された当時(ハザードマップができる前の古い情報)のままでいて、洪水の浸水想定区域内にセンターがあることが被災後にわかったようですね。

長電(ながでん)バスの車庫について


bus.jpg
※長電(ながでん)バスの車両ではありません。

同じく、長電(ながでん)バスの車庫にも水が押し寄せてきていました。車庫には、バスが100台とまっていたそうです。あらかじめ、バスを避難させられる広い駐車場を把握しており、隣の市の公園や駅の駐車場などに移動させました。

バスの運転手さんが、当初十数人しかいないなか、まず人数分のバスで目的の避難場所に移動。そこで1台に全員が乗り込んで車庫に引き返す。また人数分のバスにそれぞれ乗り込んで目的の避難場所に移動。1台で車庫に引き返す。これを繰り返して2~3時間で100台を避難させました。バスの運転手さんの数がそろったときには20~30台の列をなして走ったそうです。

このことにより、バスは2日後には稼動でき、被害にあって走れない鉄道の代わりをしたり、ボランティアを被災地に運んだり大活躍したそうです。

なぜこうしたことができたかというと、以前に同じように千曲川が決壊したときにバス会社が被害にあってしまったそうです。それを教訓にして、備えをしていたみたいですね。

鉄道の車両基地にも備えあるところあり


新幹線の基地などにすべて備えがないかというとそういうこともなくて、同じ台風19号ですが、JR東日本の那須塩原電車留置線では、東北新幹線の8編成を郡山駅や新幹線総合車両センターに避難させていたそうです。こちらも以前に水害にあって被災した経験があり、備えをしていました。

他の車両基地でも、過去には高架の本線に車両をのせて被害を防いだり、新幹線以外の鉄道でも、標高の高いところにある駅に車両を避難させて被害を免れたケースもあるみたいですね。

最後に


この話を聞いたときに、かっこいいなあと思いました。しっかりとした備えがされていて、緊急事態が発生しても見事に危機を回避しています。バスの会社も鉄道の会社もいろいろあって備えもいろいろあるみたいですが、今回のことで、全体として教訓を生かす流れになっていくといいですね。


nice!(9) 
共通テーマ:日記・雑感

厚生労働省、人生会議のポスターが炎上!小籔千豊に罪はない [ニュース]

人生会議のポスター14000枚がわずか一日でゴミに


person.jpg
厚生労働省が、11月25日に発表した人生会議のポスターをめぐって批判が寄せられ、26日には自治体への発送中止ということになってしまいました。PR動画のweb公開も取りやめのお蔵入りとなりました。吉本興業への委託契約の価格が4070万円ということで国会でも追及されていますね。

人生会議とは


厚生労働省によると、2018年8月~9月の、ACP(アドバンス・ケア・プランニング)の愛称募集からスタートしていて、そこから『人生会議』に愛称を決定したみたいですね。11月30日を語呂合わせで、いい看取り、いい看取られの『人生会議の日』として、ACPの普及につとめていたようです。

ACP(アドバンス・ケア・プランニング)とは


自らが望む人生の最終段階における医療・ケアについて、前もって考え、医療・ケアチーム等と繰り返し話し合い共有する取組を「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)」と呼びます。引用元:厚生労働省

小籔千豊の関わりと人生会議のポスターについて


小籔千豊は、ACP愛称選定委員会のメンバーで、人生会議についてメッセージも寄せていますね。

小籔千豊さん(タレント)
「母親は50代で亡くなったが、その時に、『こんなに身近にいた人ともう二度と話せなくなるのか』とやるせない気持ちになったことを覚えています。もしこれから家族が亡くなるとしたら本人の希望通りに看取りたいし、その後のことについても意思を知っておきたいと思います。正月やお盆など、一年の節目で人生会議が出来たら良いのではないでしょうか。自分の希望について、事前に家族と話し合っておけば、自分のように、あの時聞いておけばよかったと後悔することも無くなるのではないかと思います。」
引用元:厚生労働省


選定委員に選ばれ、ポスターに起用されたのもわかるような気がしますね。

人生会議のポスターの内容


ベッドの上には、鼻にチューブをつけた患者役の小籔千豊。アントニオ猪木みたいな変顔をしています。中央には心電図モニター。この画像の上に文章が載せてあります。

まてまてまて
俺の人生ここで終わり?
大事なこと何にも伝えてなかったわ
それとおとん、俺が意識ないと思って
隣のベッドの人にずっとしゃべりかけてたけど
全然笑ってないやん 声は聞こえてるねん。
はっず!
病院でおとんのすべった話聞くなら
家で嫁と子どもとゆっくりしときたかったわ
ほんまええ加減にしいや
あーあ、もっと早く言うといたら良かった!
こうなる前に、みんな「人生会議」しとこ

命の危機が迫ったとき、想いは正しく伝わらない。
引用元:人生会議ポスターの文章


感想は、特に問題はないようにおもいました。人生会議ってなんだろうな?ってところに興味が向かいましたね。人生会議についてちょっと調べてみようかという気持ちになりました。

不祥事続きの吉本興業だから批判が集まりやすいのでしょうか。この広告の費用については、周知が進んだかどうかで高いか安いかが決まると思います。批判に偏重するよりも、この機会を使って人生会議なる言葉や意味するところを宣伝したほうが有意義なような気がしますね。結果的に安上がりにできるのではないでしょうか。

苦情を受け入れる弊害について


がん患者のことをいっているわけではないですが、がん患者を支援するような団体が反応しています。闘病生活というのは、ほぼすべての場合が楽しいものではないでしょうから、過敏に反応されるのもわからなくはないですね。

死亡原因第1位ということで死ぬ=がん患者とイメージが直結するのかもしれないですね。

ただこのことで、バイアスがかかってしまう恐れがあります。このポスターは、大勢の健康な人にも向けているので、「がん患者」「病人」、その家族が前面に出ると範囲が限定されてしまって、本来の意図するところの周知がすすまなくなるのではないでしょうか。

人生会議という取り組み自体は必要なものでしょうから、よく考えてこの問題を扱ってほしいですね。

最後に


近頃は、広告がよく炎上しています。日本赤十字社が献血の呼びかけのポスターでweb漫画のキャラクター「宇崎ちゃん」を採用して、そのキャラクターが性的で環境型のセクハラにあたるだとか、女性差別だという批判を受けました。

あえて、そういう風に狙っているのかもしれませんが。今回のポスターも、小籔がアントニオ猪木みたいなふざけた顔をしていますし、いかにも批判(注目)を集めそうなつくりにはなっていますね。

表現の自由のことを考えると、できるだけ自由に物が言えて、自由に絵が描けたほうがいいように思います。バランスをとるのはなかなか難しそうですね。


nice!(10) 
共通テーマ:日記・雑感

日本国内で相次ぐCSF(豚コレラ)の被害、CSFとASFについて学ぶ [ニュース]

豚コレラの呼び方をCSFにかえることに


piggy.jpg
豚コレラの被害が拡大しているようですね。豚コレラというのは、人間がかかるコレラとは違うものらしく、アメリカで最初に見つかったときに、人間がかかるコレラの症状に似ていると理由で「Hog Cholera」と名づけたそうです。調べてみると、家畜の豚の場合は、pigよりもhogを使うらしいです。それをそのまま和訳して豚コレラと呼ぶことにしたみたいですね。

豚コレラと呼んでいると、人間がかかるコレラと混同して、より悪いイメージが広まりやすいということで、生産者の人たちから悲鳴が上がっていました。風評被害がでないようにするために、豚コレラの呼び方を変えることにしたそうです。

現在、海外では「Classical Swine Fever」と呼ばれているので、その頭文字をとって『CSF』と呼ぶことにしました。

2000年代の初めに大きな問題になった狂牛病をBSE(牛海綿状脳症)と呼ぶことにしたのと同じやり方ですね。

CSF(豚コレラ)について


CSFとは、CSFウイルスにより起こる豚、いのししの熱性伝染病で、強い伝染力と高い致死率が特徴です。感染豚は唾液、涙、糞尿中にウイルスを排泄し、感染豚や汚染物品等との接触等により感染が拡大します。引用元:農林水産省

【消費者のみなさまへ】ということで、消費者が冷静になれるように、農林水産省のHPでわかりやすく説明がしてありました。
CSFは、豚やいのししの病気であって、人に感染することはありません。仮にCSFにかかった豚の肉や内臓を食べても、人体に影響はありません。感染豚の肉が、市場に出回ることはありません。引用元:農林水産省

アジアで猛威を振るうASF(アフリカ豚コレラ)


CSF(豚コレラ)とは全く別の病気のアフリカ豚コレラというのがあって、それがいま中国で大流行しているそうです。すでに約1億頭を殺処分していて、とんでもない事態になっています。CSF(豚コレラ)よりも感染力が強くてワクチンもなくて致死率が100%近いということでどうしようもないみたいですね。

中国で2018年にアジアで始めて感染が見つかって、2019年になってもベトナム、カンボジア、ラオス、ミャンマー、モンゴル、韓国、北朝鮮、フィリピン、東ティモールとアジア各国で猛威を振るっているようです。

エサからウイルスが感染していくみたいですが、ウイルスは人の服や靴などにくっついて運ばれるそうです。日本に観光旅行にきたアジアの人々が運んでくる可能性も高いと予想されていて、日本国内で広まるのも時間の問題だといわれています。

輸入された(観光客によって持ち込まれた)豚肉の加工品からは、すでにアフリカ豚コレラのウイルスの遺伝子が検出されているそうです。そうしたこともあって、アフリカ豚コレラは「African Swine Fever」の頭文字をとって『ASF』と呼ぶことにしました。

最後に


CSF(豚コレラ)が厄介なのは、膨大な数の豚にワクチンを接種することの大変さ、膨大な数の豚を殺処分することの大変さがあげられます。

山で野生のイノシシが死んでいれば、その死因が豚コレラによるものかどうかを調べないといけないみたいで、獣医師が一日仕事で遠いところまで足を運んでいるとも聞きました。

そして、なにより養豚場が大きな打撃を受けてしまいます。そうなると、豚肉の価格も上昇して消費者にとっても影響が出てきます。

CSF(豚コレラ)の問題は風評被害の問題もありますし、なかなかメディアで大きく扱いづらい問題なのかもしれませんね。今治の岡山理科大学獣医学部の問題が政治利用されてしまったこともあって、獣医師にかかわる議論自体がされにくい状況になってしまいました。

想像する以上に深刻で過酷な現場になっていることは間違いないのでしっかりとフォローにあたってもらいたいですね。


nice!(8) 
共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

©2019 ほぼほぼ日刊ブログ    ページトップ