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北アルプスで国内7ヵ所目の氷河..

北アルプスで国内7ヵ所目の氷河を確認、日本の氷河について学ぶ [研究]

北アルプスで国内7ヵ所目の氷河を確認


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注)北アルプスの画像ではありません。
長野県白馬村の北アルプス、唐松岳の沢に夏になってもとけずに残る雪の塊、雪渓が氷河であることが、新潟大学などの調査団が行った調査で確認され、詳しい内容が発表されました。

北アルプス、唐松岳にある「唐松沢雪渓」の下部に厚さ平均25メートル、長さおよそ1.1キロの「氷体」と呼ばれる氷の塊があり、およそ1か月の間に最大25センチ動いていることを去年、レーダーやGPSを使った調査で確認したということです。NHKより

これまでに、氷河と認定されている6ヵ所


剱岳(つるぎだけ)の山頂から北に延びる岩稜の東斜面に位置する、三ノ窓(さんのまど)雪渓と小窓(こまど)雪渓(富山県立山町)と剱岳の西側に位置する池ノ谷(いけのたん)雪渓(富山県上市町)

雄山(おやま)などからなる立山の東斜面に位置する、御前沢雪渓(ごぜんざわせっけい)と内蔵助(くらのすけ)雪渓(富山県立山町)

鹿島槍ヶ岳(かしまやりがたけ)の北東の谷に位置する、カクネ里雪渓(長野県大町市)
参照元:環境省アクティブ・レンジャー日記

日本で氷河が確認されたのはごく最近になってから


ヨーロッパの氷河はよくテレビで目にします。世界中から観光客が訪れる場所にもなっているようです。そんな氷河が、日本にもあるとは知りませんでした。国内で7ヵ所目ということですが、氷河が日本で確認されたこと自体が最近のことみたいですね。

1万年以上前の氷河の痕は、中部地方の日本アルプスや北海道の日高山脈で見つかっていたそうです。2012年までは、極東地域にある氷河の南限は、ロシアのカムチャッカ半島とされていたので、日本には氷河はないというのが定説だったようです。

戦前の時代から専門家の人たちは、氷河のある可能性を指摘していたそうです。氷河と思われるような雪渓は標高2000m以上の険しい山岳地帯にあるので調査する機械を運ぶのが難しかったことと、当時はGPSもありませんでしたから、なかなか本格的に調査をすることが難しかったみたいですね。

氷河の定義と測定方法について


氷河は、積もった雪が固まって氷の塊になり、その重みで氷が一年を通じて低い方に動く状態を指します。傾斜にもよりますが、氷河になるには氷の厚さが二十五メートル以上必要といいます。これより薄いと、氷が動かないことが計算で分かっています。研究者は特殊なレーダーを使って、氷の厚さを測り、氷河かどうか見通しを立てます。引用元:中日新聞


雪がとけずに残っている状態は万年雪ですね。その下に、あくまでも氷の大きな塊があってそれが移動しないといけないようです。

すでに確認されている氷河はどうかというと、たとえば、三ノ窓雪渓の氷河は厚さが60m、長さは1200mあって、それが1か月30cmのスピードで動いているそうです。親子で楽しむ山登りより

最後に


氷河が確認されたところは、内蔵助雪渓は登山道があって近づけるそうですが、それ以外は、いずれも普通の人が簡単に近づける場所ではなさそうです。池ノ谷雪渓の池ノ谷は「行けぬ谷」からきているみたいですね。

氷がずっと残っているだけあって豪雪地帯のなかでも雪深いところ、冬には、いろいろな要素が重なって20m以上も雪が積もるそうです。本格的に登山する以外は、遠くから眺めるしかなさそうです。氷河の氷は大昔の空気や水と関係しているでしょうからロマンがありますね。これから外国みたいに氷河と観光がうまく結びついていくといいですね。


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