北海道各地で雪虫が大量発生!妖精が一転、嫌われ者に [生物]
雪虫が十数年に一度の大量発生
※イメージ画像です。
冬の到来を告げる「雪虫」が北海道内の各地で大量発生しています。約40年間、生態を研究している専門家は、今年は「十数年に1度の異常な多さ」と指摘。例年より、数週間遅い11月上旬まで出没する見込みです。読売新聞より
今年の猛暑と、なかなか涼しくならなかったことも影響して大量発生しているみたいですね。まだ、天気予報の予想気温で夏日などとやっていますからね。今年は特別な年といえるかもしれません。
FNNによると、8~9月に40~50ほど卵を産み、例年だと約10世代分の数が飛んでいますが、2019年の8~9月の暑さで繁殖能力が強まり、例年の約1500倍繁殖しているそうです。ちょっと、この数字の根拠はよくわかりませんが、映像でしっかり確認できるので大量発生していることには間違いなさそうです。
札幌、函館、北海道各地で大量発生していて、インタビューされた人は、毎日食べてるって言っていましたね。ひどいときは、マスクをしてゴーグルをつけないといけないそうです。
雪虫とは
雪虫というのは、初めて知りましたね。雪虫を見かけると一週間後には雪が降るというような、北海道ではメジャーな虫のようです。
雪虫というのは総称のようですね。アブラムシの仲間です。一般的には、体長約5ミリの「トドノネオオワタムシ」と、体長約2ミリの「ケヤキフシアブラムシ」のことを指しているようです。
夏場(トドマツ)→冬場(ヤチダモ)→夏場(トドマツ)、夏場(ササ)→冬場(ケヤキ)→夏場(ササ)という具合に飛んで移動しているみたいですね。
たとえば、トドノネオオワタムシについて簡単に説明すると、まずヤチダモに卵を産みます。卵で越冬して、春にふ化し、夏にトドマツに飛んで移動します。そこで繁殖を繰り返します。寿命が数日間ということなので数世代が経過します。そして、秋になるとヤチダモに飛んで移動します。そこで卵を産みます。このサイクルを大昔から延々と繰り返しているみたいですね。
アブラムシのフォルムに、白いふわふわした綿毛のようなものがついていて、見た目がとても可愛らしいですが、白いのは分泌物だそうです。
簡単につぶれるので、つるつるとした素材の服や撥水加工のようなものでないと、間違えて毛のついたような服を着ていると絡んで大変な目にあうみたいですね。
最後に
例年は、ぽつんぽつんとした感じで、ふわふわ宙を舞って妖精にたとえられることもあるそうですが、今年は数が多すぎて、洗濯物は干せないし、車は汚れるし、死骸はたまるし、吸い込んだら体に悪いし、体にへばりつくしで、嫌われものの害虫としてあつかわれています。
来年は、大量発生することがないことを祈りたいですね。