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アラン・チューリングに決定、イギリス新50ポンド紙幣の肖像 [海外]

アラン・チューリングとは


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出典:BBC news
イギリスの新しい50ポンド紙幣の肖像にアラン・チューリングが選ばれたそうです。イングランド銀行(英中央銀行)総裁が15日に発表しました。

アラン・チューリングは、チューリングマシン、チューリングテストをはじめいたるところに名を残しているような数学の天才で、第二次世界大戦の時には暗号解読機を開発しました。

このおかげで、ナチスのエニグマ暗号機の暗号を解読することができたそうです。もしも解読ができていなければ、連合国軍が勝利できなかったかもしれないとのことですね。

この解読にかかわる攻防は、「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」という映画にもなっているようです。

数々の輝かしい実績を上げたチューリングでしたが、1952年に少年と性的な関係を持って有罪になったそうです。禁錮刑の代わりに、薬品投与による化学的去勢を伴う保護観察処分を選び、1954年に41歳の若さでなくなりました。青酸カリを服用していたことから、自ら命を絶ったのではないかといわれているようですね。

初期のコンピューターの開発に尽力したり、人工知能(AI)の父と呼ばれていたり、いまとなっては高く評価されているようですが、暗号の解読が世間に知られたのもなくなってから20年も後のようですから、売れない画家のような人生だったのかもしれませんね。

その後、著名人の署名活動などを経て、2013年になってようやく、エリザベス女王からチューリングに対して死後恩赦が与えられたそうです。2017年には「アラン・チューリング法」が施行され、同性愛行為禁止法の下で警告を受けたり、有罪とされたりした男性たちが死後恩赦を受けて名誉を回復することができました。

選考の過程


イングランド銀行が新50ポンド紙幣の肖像に誰を採用したらいいか、国民から募集したそうです。6週間で約23万件の提案が寄せられて、その中から候補が989人に絞られました。

そこからさらに、銀行総裁による最終決定のための候補者リストが作られたそうですが、そこには、スティーヴン・ホーキング博士などが含まれていたようですね。

日本も募集してみたら面白そうですよね。織田信長か坂本竜馬かポケモンか、盛り上がりそうです。
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