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石川県金沢市、サイレント盆ダンスで賑わうタテマチ夏祭り [伝統]

サイレント盆ダンスとは


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石川県金沢市のタテマチストリートで、10日夜、第一回タテマチ夏祭りが開催され、サイレント盆ダンスがおこなわれたそうです。

通常の盆踊りとは違って、参加者はイヤホンをつけて、音楽を聴きながら踊るというものです。ラジオのチャンネルを使って音楽を流すようで、先着200名には無料でイヤホン付きラジオの貸し出し、ラジオを持っていけば、チャンネルを合わせて聴けるようになっていたようです。

実際に映像を見てみましたが、無音ですから、会話をする声、子どもの声、ぽんと打つ手拍子が聞こえるだけでなんともシュールな映像でしたね。

なぜ、こうしたことになっているかというと騒音問題があるらしいですね。夜中に大きな音を流したら、近所迷惑になるからだめだということのようです。

盆踊りの本来の意味自体は、だんだん薄れていき、お祭りの一部としてメインイベントのようになっていますが、そもそも、お祭りというのは、ハレとケというのでしょうか、日常と非日常でいえば非日常にあたるような気がします。

この日だけ浴衣を着る人が増え、露店が軒を連ね、オレンジ色の明かりが灯り、ゆったりと時間が流れていって、いつもとはちがう街、不思議な雰囲気が作り出されます。

1年の中のほんのわずかな時間、この日ぐらいは、大きい音を出しても大丈夫だという地域社会の暗黙の合意があって、そういう非日常的な空間をつくりだしてきたのではないでしょうか。

騒音問題としてあつかうと、祭りが日常の中に取り込まれていってしまって、時間と空間の境目がなくなっていくような気がしますね。

お祭りに参加しない人、うるさいと感じる人の気持ちに配慮しないといけない世の中になると、そういう方向にすすんでいかざるをえないのかもしれません。

サイレント盆踊り(盆ダンス)の広がり


ニュースでは、こうしたサイレント盆踊りが全国的に広がりつつあるとのことでしたが、調べてみると実際に各地でぽつぽつやっているようです。まだこれからということなのでしょうか。

いろいろ見ていると、イヤホン(ヘッドホン)にすると曲を選ばず、より大音量を出せるということもあるようです。奇抜な格好をした老若男女が踊り狂う、そういう風に形を変えていく盆踊りもそのうち現れるのではないでしょうか。

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