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大嘗祭で使われる新米の斎田と大田主が決定!京都と栃木の篤農家が選ばれる [ニュース]

大嘗祭で使われる新米の産地(斎田)が決定


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注)斎田の画像ではありません。
宮内庁が9/18に、11月におこなわれる大嘗祭(だいじょうさい)で使われる新米の産地(斎田)を決定しました。

大嘗祭とは


大嘗祭というのは、伝統的な皇位継承儀式のことで、天皇陛下が即位後初めて、その年に収穫された新米などを天照大神(あまてらすおおみかみ)とすべての神々にささげて感謝をし、自らも食され、国と国民の安寧と五穀豊穣を願うのだそうです。

斎田点定の儀とは


その新米をどこからもってくるか、この場所決めにも儀式があるみたいですね。まず、今年の5/13に「斎田点定の儀」が皇居の宮中三殿でおこなわれました。

亀卜(きぼく)とよばれる占いがもちいられ、亀(アオウミガメ)の甲羅を焼いて、そのヒビの割れ方で東と西のおおまかな場所を決めたそうです。東の悠紀(ゆき)地方には栃木県が、西の主基(すき)地方には京都府が選ばれました。

斎田の場所と大田主について


そして、このたび宮内庁と京都府、栃木県が農業団体の推薦を元に協議をして、それぞれの地域を代表する75才と55才の2人の篤農家(とくのうか)が選ばれました。ちなみに、斎田で、田んぼを作る人のことを大田主(おおたぬし)と特別に呼ぶそうです。

篤農家という言葉をはじめて耳にしましたが、農業の研究に日夜励んでいる超一流の農家を指す言葉のようですね。そういえば、最高品質のものを栽培したり、収穫量を増やしたり、その土地にあった栽培方法を編み出したり、すごい農家の人たちがよくニュースになりますがそういう人たちのことでしょうね。

京都府南丹市八木町氷所新東畑の斎田では「キヌヒカリ」、栃木県高根沢町大谷下原の斎田では「とちぎの星」がつくられているそうです。キヌヒカリは3年連続で最高ランク特Aの評価、とちぎの星は、2年連続で特Aの評価と申し分ない品質を誇っているようです。

9月の下旬に、収穫の儀式である抜穂(ぬきほ)の儀がおこなわれ、それぞれ精米したお米を180kg、玄米を7.5kg納めるそうです。

お米のランクについて


お米のランクは、農林水産省のHPによると、炊飯した白飯を試食して評価する食味官能試験に基づいているそうです。

具体的には、基準米と試験対象米ランクは、複数産地のコシヒカリのブレンド米を基準米とし、これと試験対象の産地品種を比較して概ね同等のものを「A’」、基準米よりも特に良好なものを「特A」、良好なものを「A」、やや劣るものを「B」、劣るものを「B’」として5段階評価を行い、この結果を毎年食味ランキングとして発表しているとのことですね。

参考までに、平成18年以降は「B」ランク以下の評価を受けたものはないそうです。食品産業新聞社より

最後に


田んぼの周辺では、すでに警察官が複数配置されて厳戒態勢がとられているようですね。前回の大嘗祭にかかわった人のインタビューなどを読んでみると、儀式で使われる調度品を作る人たちのところにも厳重な警備体制がしかれるようですね。

天皇制に反対するような人たちが、過激な行為に及ばないようにということでしょうか。われわれの見えないところで、大変なプレッシャーがかかっているみたいです。

今回はお米の話ですけど、全国各地で献上される超一流の品々が続々とできあがっていき、一ヶ所に集結していくのだと思うとわくわくしますね。たくさんの人たちのいろいろな思いが詰まっています。きっと立派な儀式になるにちがいありません。


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