11月8日から二十四節季の立冬です [季節]
立冬(りっとう)と七十二候について
立冬は、暦の上では冬が始まる日になります。5日に、気象庁のアメダス926地点のうち500地点以上で今シーズンの最低気温を記録して、急激に寒さが感じられるようになってきました。
もみじも色づき始めようやく紅葉の見ごろを迎える地域が増えてきました。ウェザーニュースの紅葉見ごろ予想マップなどを見てみると、平年並みかやや遅いところが多そうですね。
七十二候は、ちょうどこの時期を3つに分けています。
初候は、山椿開(つばき、はじめてひらく)、つばきと読みますが、実際には山茶花が(さざんか)の花が咲き始めます。枯れの景色の中、鮮やかに咲き誇るようすが華やかです。
次候は、地始凍(ち、はじめてこおる)、冬の冷たさがいっそう増し、大地は凍り始め、朝は霜や霜柱が見られることもあり、いよいよ冬を迎えます。
末候は、金盞花(きんせんか、さく)、水仙の花が咲き上品な香りが漂い始めるころ。金盞とは、金の杯を意味し、黄色の冠をつけた水仙の花の別名です。出典:にっぽんの七十二候
酉の市(とりのいち)について
11月の酉の日に各地で行われる祭礼です。縁起物である熊手やかっこめ(熊手御守)で商売繁盛や、開運を祈ります。熊手で、福をかきこむという江戸っ子の洒落がきいているそうです。
七五三について
ちょうどこの時期に七五三もありますね。七五三は、11月15日ごろに親子がそろって神社にお参りをし、子どもの成長を神様に感謝し、これからの無事を祈る、昔からある風習です。男の子は、3歳と5歳(数え年もしくは満年齢)、女の子は、3歳と7歳に七五三詣をします。千歳飴(ちとせあめ)は、子どもの長寿を願います。
3歳の時には、髪置きといって、この日から髪を伸ばし始めることをしたそうです。
5歳の時には、袴着(はかまぎ)といって、この日から袴を着始めることをしたそうです。
7歳の時には、帯解(おびとき)といって、付け紐から帯でしめる着物にかえることをしたそうです。
通過儀礼のようなものでしょうか。むかしは、七五三をすませて晴れて一人前としてあつかわれたみたいですね。
最後に
一気に、朝晩が寒くなってきました。天気予報を見ていたら、本州では、初雪が降るかもしれませんね。
ことしは、10月に大きな台風が関東地方などを直撃して、とんでもない被害をあたえました。水を吸った畳だったり、いちいち重くて、臭くて、寒い中で、大変つらい思いをされているとおもいますが、国をあげてなんとか早く復興をしてもらいたいですね。