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11月22日から二十四節季の小雪です [季節]

小雪(しょうせつ)と七十二候について


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西日本でも初冠雪が観測されるなど、だんだんと冬の雰囲気が感じられるようになって来ました。

こたつ開きといって、11月の亥の日にこたつを出すと火事になりにくいとという話があるそうです。今年は、11月10日でしたが、こたつを出すにはまだはやい気がしましたね。

亥の日は、火難を逃れる(※ちなみに、陰陽五行説で亥は水なので火に勝るということのようです。)とされていて、昔は、武家が、最初の亥の日、町人の家が2番目の亥の日にこたつ開きをしたそうです。

2番目の亥の日は、11月22日なのでこたつを出すのにちょうどいい日かもしれませんね。

七十二候は、ちょうどこの時期を3つに分けています。


初候は、虹蔵不見(にじ、かくれてみえず)空気が乾燥し、日差しが弱くなると虹があまり見えなくなります。北陸では、冬季雷(とうきらい)という雷が増えてきます。

次候は、朔風払葉(きたかぜ、このはをはらう)冷たい風が吹いて木の葉が払い落とされ、落ち葉が積もるころ。朔とは北のことで、朔風とは木枯らしのことをいいます。

末候は、橘始黄(たちばな、はじめてきばむ)橘は、日本に自生する唯一の柑橘です。葉は周年青々としているが、このごろになると実が黄色く色づき始め鮮やかな色合いになります。出典:にっぽんの七十二候

小春日和について


旧暦では、小雪の時期にあたる10月を小春というそうです。そのため、この時期にふと訪れる暖かい日を小春日和といいました。

文化庁の広報を見ていると面白いことが載っていました。平成26年度の国語に関する世論調査で小春日和という言葉が正しく使えているかどうか調べたそうです。本来の意味である「初冬の頃の、穏やかで暖かな天気」と答えた人は51.7%でした。「春先の頃の,穏やかで暖かな天気」と答えた人が41.7%と拮抗しつつあるようです。

小春日和は、山口百恵の『秋桜』という曲のサビの部分にも使われていますね。こんな小春日和の穏やかな日はほにゃららら。42年前の歌で、10月から11月ごろのことを歌っていると思いますが、今よりもきっと寒かったのでしょうね。今聞くと、微妙に季節感がずれているように感じます。

話がちょっと横道にそれますが、『秋桜』の曲をウィキペディアで調べようと、コスモスと打ち込んだところ秋桜って候補がでないので???となったわけですが、この曲は、小春日和というタイトルにする予定だったのを秋桜に変更して、プロデューサーが和名のあきざくらと読むべきところを当て字でコスモスに変えたらしいですね。この曲のヒットで、秋桜(コスモス)が一般化したようです。

小春日和は、春先にも使う人が増えているようで、本来の意味するところとは離れて旧暦との関連性はこれから薄れていくのではないでしょうか。

寒い時期のちょっとしたポカポカ陽気という具合により使いやすい言葉になるといいですね。

勤労感謝の日と新嘗祭について


この時期には、11月23日の勤労感謝の日があります。この日は、もともと新嘗祭の祭日にあたります。天皇陛下が、即位後にはじめておこなう新嘗祭は特別なもので、それが11月14日からおこなわれた大嘗祭にグレードアップしたわけですね。

大嘗宮(だいじょうきゅう)の儀、大饗(だいきょう)の儀と滞りなくおこなわれました。一世一代というのは、まさしくこのときのためにあるような言葉で、大変重要な儀式とされています。特別に収穫された「とちぎの星」と「キヌヒカリ」が神前に供えられ、天皇陛下みずからも召し上がりました。

今回、ネットで配信されたものも見てみましたが、こうした宮中祭祀がいまなお日本で続いているということにあらためて感動しました。

皇室については、国民の理解もあり、敬意ももたれていると思います。いまのうちに、どうすれば皇室が安定的に続いていくかという議論もすすめていってほしいですね。


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