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分身ロボット「orihime」、国会デビューへの期待 [研究]

難病でも国会で発言できるように


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出典:ANN
先日おこなわれた参議院選挙において、重度の障害を持つ方が当選しました。センセーションを巻き起こしてこの話題で持ちきりですが、こうして注目を集めているときにこそ、いろいろな議論をしてほしいものです。

国会のバリアフリー化として、席を改修したりということは矢継ぎ早におこなわれましたが、まだまだ、これからどうやって意思の疎通を図っていくかということも課題になるだろうと思います。

横にアシスタントがついていますが、票集め、政治利用の心無い批判をへらしていくためには、できるだけ本人の意思で、本人の力で相手に伝える姿が形になって見える必要があるだろうと思います。

分身ロボット orihime とは


たとえば、ALS(筋萎縮性側索硬化症)というのは、意識ははっきりしたまま全身の筋肉が奪われ、最終的に人工呼吸器が必要になる難病だそうです。

表情をつくることができずに無感情のように見えるので、一部で誤解を生んでしまうようですね。喜怒哀楽があり、冗談も言える、のに。意思の伝達をするには透明の文字盤を使って、介助者が眼球の動きを読み取り、必要があれば別の人がメモをするということもするそうです。

この部分のコミュニケーションを分身ロボットに置き換えてみたとしたら。モニターに映された透明の文字盤を目で追う、そして文字を入力し、ロボットが発声する。そうしたことを可能にしているのがオリィ研究所の分身ロボット「orihime」です。

orihimeという名前は、遠くにいる二人がつながる織姫と彦星になぞらえてつけられたそうです。コンセプトは、心を運ぶ車イスというだけあって、この会社の秘書兼広報は、人工呼吸器をつけた寝たきりの患者さんがつとめていて、遠隔地に住んでいました。(この方は、全国を飛び回って、実際にorihimeのデモンストレーションをしたりして大活躍をされていましたが、残念ながら志半ばで若くしてなくなられました。)

国会でロボットの利用をしてみては


れいわ新撰組の舩後議員らは、本会議場でのロボットの利用を求めているそうですが、与党の自民党にも平将明衆院議員のように、いち早くロボットの利用に目をつけている議員もいます。ANNニュースによると、舩後議員は、さっそくorihimeの遠隔操作実験をしたようですね。

本会議場でのロボットの利用ができるように与野党がひとつになって取り組んでほしいですね。実現すれば、寝たきりで動けない人たち、同じ病気を持つ患者たちに希望を与えるでしょうし、出張などでその場にいない健常者だって利用ができると思います。より多くメディアに取り上げられれば、この分野の研究開発にも勢いがつくのではないでしょうか。

最後に、国会のインターネットの通信回線がおそいらしいですね。こんなところも導入のネックになっているみたいです。日本を代表する人たちが集まる場所で驚きました。常に最先端の最新のサクサク、ぬるぬるの状態にしておいてもらいたいですね。


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日本人のルーツを探る、台湾~沖縄ルート航海実験大成功 [研究]

日本人はどこからやってきた?


日本人の祖先は一体どこからやってきたのか。国立科学博物館などを中心としたチームが、この大きな謎にずっと挑んでいたようです。

日本人の祖先は、北のサハリンから陸続きだった北海道へ到達するルート、朝鮮半島から対馬を経由して九州に到達するルート、そして大陸と陸続きだった台湾から沖縄へ到達するルート、この3つのルートをたどって日本にやってきたようですね。

そして、台湾から沖縄のルートを実際に移動してみようということになったようです。

台湾と沖縄の間には、黒潮が流れているので、漂流してたどりつくのは難しいみたいですね。となると、船をこしらえて漕いで渡ったのではないか。

台湾の山に登ると、与那国島が見えるそうで「あっ島があるぞ、舟で行ってみよう。」となったのではないかと推測しているそうです。

台湾~沖縄ルートに丸木舟で挑戦


クラウドファンディングで6000万円近く集めて、2016年にヒメガマというツル植物で作った舟で挑戦、2017年18年には竹で作ったいかだで挑戦しましたが、黒潮を越えるような速度が出なかったようですね。※黒潮は、通常時で秒速1~2mと人が歩くぐらいの流れの速さがあるそうです。
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出典:国立科学博物館
そこで、3万年前と同じ石器を使って、直径1mもある巨大な杉の木を倒して、くりぬいて、丸木舟をこしらえました。房総半島沖で練習をつんでいざ本番へ。そして今回、その丸木舟で5名の男女(男4女1)が航海実験に挑みました。

大昔と条件をそろえたのでコンパス、時計、GPS、スマホ、そういうのは持たなかったようです。太陽や月や星などで現在位置を確認したそうです。一般的にスターナビゲーションというのか、天測航法というのか、天体を利用して位置を知ることは可能なようですね。

7月7日に台湾から225kmの航海をスタートして、黒潮も何とかクリアして、7月9日に与那国島のナーマ浜に到達しました。航行時間は45時間10分。やりましたね。丸木舟で渡れることが見事に実証できました。

日本人のルーツが徐々に明らかに


これで謎の解明に一歩近づいたかもしれませんね。3万年前の遺跡から、舟らしきものがまだ見つかっていないとのことなので、こちらも発見が待たれますね。

いまちょうど、日本人の祖先のDNAもいろいろ調べられています。こうして、ルーツがわかっていくと楽しいですね。○万年前と○万年後を比べるのはロマンがあります。どういう風に日本人が進化していったのか。興味が尽きませんね。
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世界一硬いヒメダイヤとは?絶賛公開中 [研究]

ヒメダイヤとは


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出典:産経新聞
現在、文部科学省において世界一硬いとされるダイヤモンドが公開されているそうです。期間は2019年7月1日(月)~2019年8月9日(金)になっていますね。

愛媛県の地球深部ダイナミクス研究センター(GRC)の入舩徹男(いりふね・てつお)教授(65)が中心となって開発した世界でもっとも硬いナノ多結晶ダイヤモンドで、この人工ダイヤモンドの名前は、ヒメダイヤというらしいです。

黄色っぽい色をしているのは、窒素が関係しているようです。みかんの黄色、みかんといえば愛媛のヒメ、愛媛大のヒメ、いろいろかかっているようですね。

入船教授は、もともとは畑の違う玄武岩の研究をしていたらしいですね。玄武岩の試料に高温で圧力をかける実験をして失敗したのですが、そのときに実験装置のなかに、きらきら光るダイヤモンドのようなものを目にしたのだそうです。

それが頭の中に残っていて、後に愛媛大学の助教授になったときにダイヤモンドの研究につながったとのことですね。

ヒメダイヤの特徴


通常のダイヤモンドは、単結晶といってある方向に力が加わると弱いそうです、劈開(へきかい)性という性質があるらしいです。10ナノメートルの多結晶が、ぎっしり詰まっているのでそうした弱点を克服しているそうです。

特殊なレーザーを使うと加工もしやすいそうで、ヒメダイヤを難易度が高いとされる、まん丸の球体に加工していましたね。乳棒や乳鉢にも加工してしました。

こうした技術が使われて、さらに精密な機械が作られると思うとわくわくしますね。価格はどうでしょうね。調べても出てきませんが、宝石にするのは、キラキラしていないから難しいですかね。黄色がそのうちとれて無色透明にはできるかもしれないそうです。

ダイヤモンドといえば


ダイヤモンドというと、筆者にも頭の中に残っていることがあります。ゴルゴ13の死闘ダイヤ・カット・ダイヤという有名なエピソードですね。

依頼を受けたゴルゴが、巨大なダイヤモンドをライフルの一撃で粉々にするんです。その仕事をする前に、加工職人のおじいさんの元を尋ねて、実演してもらうのですが、おじいさんが言うには、ダイヤモンドには急所があるらしく、のみで一突きして見事に粉々にしてしまいました。

プルッツフォン・ポイント


ゴルゴだったら、ヒメダイヤを粉々にできるんじゃないか。

この世に存在する全ての物体は、分子の集合によって成り立っている。その中でも鉱物は特異な構造を持ち、その分子集合体の凝集力の一番弱い箇所に衝撃を与えると、その分子間の連鎖反応により極めてたやすく物体は破壊される。この物体の臍とでもいうべき箇所は、学術的にプルッツフォン・ポイントと呼ばれる。たとえば、地球上で最強の硬度を持つダイヤモンドにおいても、そのプルッツフォン・ポイントを見極めれば、鑿の一撃で一瞬にして粉々にすることも可能である。しかし、このポイントを見つけるのは至難の業であり、先に例を出したダイヤモンドのカット職人でも30年近くの修行が必要だという。民明書房刊「分子核構造その理論より」


民明書房?まあいいでしょう。プルッツフォン・ポイント、覚えておいて損はなさそうです。


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天才囲碁少女、仲邑菫(すみれ)初段10才 AIに敗れる [研究]

仲邑菫(すみれ)初段敗れる


囲碁AIソフト「GLOBISーAQZ」は、ビジネススクールグロービスが中心になって開発しているAIプロジェクトだそうです。持ち時間10分、使い切りで1手ごとに30秒加算の「フィッシャー方式」のルールで、仲邑菫(なかむら・すみれ)初段(10)が対戦しました。

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出典:abematv

黒番のAIが、213手までで中押し勝ちしたそうです。囲碁のルールは、まだあまりよく理解していないのですが、中押し負けというのは白旗をあげての投了なので、ある程度の差があったのではないでしょうか。

AQZには、この対局に挑むまえに19路盤(標準の碁盤のサイズ)で約7時間学習させたそうです。その間に約50万局を打ってデータを蓄積したそうです。

仲邑初段は、まだプロになったばかりで対局する機会が少ないのかイベントに引っ張りだこですね。

最近になって、プロ初勝利を上げたようですね。相手は、67歳の田中智恵子四段で、日中韓の棋士の強さを測るレーティングで1016人中の1016位だそうで、この30年間で2勝をあげているそうです。??

客寄せパンダのように、この子をスターシステムに乗せているのかと一瞬思うのですが、過去にも小学生、中学生のきわめて早い時期にデビューしている棋士はいて、その人たちはすべてタイトルホルダーになっているようですね。なので温かく見守るのがいいようです。

注目の女性棋士は藤沢里菜女流三冠


注目大本命の女性囲碁棋士には、藤沢秀行っていう破天荒、飲む打つ買うで有名な昭和の天才棋士の孫がいるらしいですね。

藤沢里菜女流三冠 (20)で、この子がめっぽう強くて男性棋士を度々打ち負かしているようです。先日の第67期NHK杯1回戦では、趙治勲名誉名人に勝ったようですね。そのうち、こちらにも話題が移って囲碁全体がもっともっと盛り上がるといいですね。
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俳句を詠んだ人工知能AI一茶くんとは?愛媛松山、恋の選句王大会 [研究]

先日29日に、愛媛県の松山市で、人工知能が恋をお題にして詠んだ9000の俳句を審査する恋の選句王大会が開かれたそうです。
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出典:NHK NEWS WEB
人工知能は、北海道大学などの研究グループが開発し「AI一茶くん」と名付けられました。

1秒間で10句読むそうですから1分間で600句。15分程度で完成させたということでしょうね。

大会ではまず、AIが詠んだ、恋に関する9000の句の中から、俳人1人につき300句ずつを審査し、すぐれた1句を厳選します。このあと、選ばれた26句の中から、参加した俳人と愛好家らが出来栄えがよいと思う句を選んで投票し、より多い得票を集めた5つの句が最終審査に残りました。   NHK NEWS WEB

最終審査に残ったのは5つの句だそうです。

・羽子板や嘘うつくしき人とをり
・てのひらを隠して二人日向ぼこ
・寒椿二人静に嘘があり
・蛇みせて泣くは乙女の姿かな
・初恋の焚火の跡を通りけり
・唇のぬくもりそめし桜かな

一茶君が読んだのは、この中の五句です。筆者が、一茶君に感化されて一句詠みましたので六句に再構成してあります。

最優秀に選ばれたのは、「初恋の焚火の跡を通りけり」ということですね。

どれも甲乙つけがたいですが、個人的な最優秀は蛇見せての句ですね。大好きな女の子を驚かせて大喜びし、その姿からかわいらしさを感じとり、そして嫌われてしまうという純粋さ残酷さ単純さ小さい人間のみが持つ無垢を非常に素直にストレートに詠んでいて光景がパッと目に浮かびました。

大変すばらしい一句になっていますね。日本のAIもついにここまできたか、そんな風に思いましたね。

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