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9月8日から二十四節気の白露です [季節]

白露と七十二候について


昼と夜の気温差が大きくなると、朝夕には露が降りるようになります。昔の人はこの露を白露(はくろ)と名づけました。早朝に、草木が白く光ったように見えることから、この字は白露(しらつゆ)とも読むみたいですね。

七十二候は、ちょうどこの時期を3つに分けています。

初候が、草露白「くさのつゆ、しろし」草に降りた露が白く見えるころ。朝夕の涼しさがはっきりと感じられるようになり、秋の気配がますます濃くなっていきます。

次候が、鶺鴒鳴「せきれい、なく」セキレイの「チチィ、チチィ」という鳴き声が聞こえるころ。※セキレイの鳴き声をyoutubeで聞くと、ああ、あれは、きみの鳴き声だったのかっていう、よーく聞きなれた鳴き声でした。

末候が、玄鳥去「つばめ、さる」春先に日本にやってきたツバメが、暖かい南の地域へと帰っていくころ。来年の春までしばしのお別れとなります。出典:にっぽんの七十二候より

二百二十日について


白露の時期にもいろいろなことがあります。まず、八朔、二百十日とありましたが、立春から220日目にあたる二百二十日が、ちょうどこの時期にやってきます。農家の三大厄日とされて、天候が荒れるとされている日ですね

中秋の名月について


また、旧暦の8月15日が、十五夜で中秋の名月と呼ばれています。今年の中秋の名月は、9月13日になるみたいですね。満月になるのは14日らしいです。多少ずれてしまいますね。
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かつては、この十五夜と十三夜(2019年は10月11日)と呼ばれる日に月をめでるのが粋なことで、どちらかひとつで済ませるのは、片見月といって野暮だとされていたようです。恋仲にある男女が、待ち合わせをするようなイベントの日にもなっていたようですね。

秋の七草について


秋の七草は、萩(はぎ)、葛(くず)、女郎花(おみなえし)、薄(すすき)、撫子(なでしこ)、桔梗(ききょう)、藤袴(ふじばかま)です。収穫を祝い、豊作を願う月見飾りに15個の月見団子といっしょに供えるそうです。

なかでも薄(すすき)は、穂を稲に見立てて、稲穂の成長への感謝と豊作への祈りをささげる意味があるそうです。薄の切り口は、魔よけになるとのことですね。供えた薄を家の軒先に吊るしておくと、一年間無病息災ですごせるとされていたそうです。

最後に


涼しく過ごしやすくなったかと思っていましたが、入道雲が現れて真夏日が続いたりして、春や秋といった心地よい穏やかな季節がだんだん短くなっている気がします。夏と冬は、1週間ずつぐらいでいいのですが、なかなか思うようにはいかないものです。

まあでもこれだけ日差しが強くて、これだけ暑い日が多いと、建物なんかの老朽化も加速するんじゃないかと少し心配になってきますね。


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8月23日から二十四節季の処暑です [季節]

処暑と七十二候について


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処暑の「処」の字は止まるとか留まるという意味があるそうです。冷夏の予想を裏切って、異常に暑い夏となりましたが、夏の厳しい暑さもここらで終わりになるということのようですね。

七十二候は、ちょうどこの時期を3つに分けています。
初候が、綿柎開(わたのはなしべ、ひらく)綿を包む柎(はなしべ)が開き、中からふわふわの綿毛が姿を現すころ。このころから綿をほぐし紡ぐ作業が始まります。

次候が、天地始粛(てんち、はじめてさむし)朝夕は少しずつ涼しくなり、天気図には秋雨前線が現れ、秋の気配が感じられるようになります。

末候が、禾乃登(こくのもの、すなわちみのる)稲穂がふくらんで黄金に色づき、早いところでは稲刈りが始まります。にっぽんの七十二候より

二百十日とは


ちょうどこの時期には、9月1日ごろが二百十日(にひゃくとおか)といって、立春から数えてちょうど210日になるそうです。夏目漱石の短編小説にも二百十日というのがありますね。熊本旅行に来た男二人が阿蘇山に登って云々という話です。

著作権切れの作品が無料で読める青空文庫にも掲載されているので、興味のある方は読んでみてはどうでしょうか。10分もあれば読めると思います。

八朔とは


この時期に八朔というのもありますね。八朔というのは旧暦の8月朔日(1日)の呼び名だそうです。新暦だとだいたいこの時期にあたるようですね。

暦が行ったり来たりするのでこんがらがりますが、旧暦のこの日は、お世話になった人に贈り物をわたす風習があったそうです。京都の花街では、芸妓さんや舞妓さんが正装の黒紋付き姿で、芸事の師匠やお茶屋に挨拶をして回るので毎年ニュースになっていますね。

農家では、田の実の節句として豊作を祈ったようですね。そうしたことが、早稲を捧げて五穀豊穣を願う八朔祭りに発展したそうです。今年も、各地で八朔祭りが行われます。

徳川家康が、初めて江戸城に入城した日も八朔だそうです。当時は祝日だったようですね。全国の諸大名が、白帷子(しろかたびら)を着て、江戸城に登城する日でもあったそうです。

また、この日のことを紋日といって、吉原の遊郭では白無垢を着るなどして特別なもてなしをする日となっていたそうです。

ちなみに、農家にとって八朔は三大厄日のひとつに数えられていたようですね。他の二つは上述の二百十日と二百二十日だそうです。農作物に甚大な被害を及ぼす野分(秋の台風)にみまわれることが多いので、警戒する日だと暦に記されていました。

フルーツのハッサクも八朔から


一説によると、食べ物の八朔もここからきているそうです。はっさくは江戸時代に広島県の恵日山浄土寺で発見されました。発見されたのは、江戸時代ですが「はっさく」と名付けられたのは明治時代といわれています。名前の由来は、当時恵日山浄土寺の住職であった小江恵徳が「八朔には食べられる」と言ったことから名付けられたというのが定説となっています。出典:みかんな図鑑 伊藤農園

果樹は、自然の環境でも突然変異を起こして新品種ができるのでしょうかね。二十世紀梨も、千葉県の少年がたまたま見つけたものでした。

今のハッサクは、冬から春にかけて2月、3月がちょうどよい時期になるようです。食べごろの時期が合わないので、もしかすると、昔のハッサクは、カボスとかすだちのような青い色をしているときに食用にしたのかもしれませんね。


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8月8日から二十四節季の立秋です [季節]

立秋と七十二候について


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今日から、暦の上では秋ということなりますが、連日の猛暑日を記録するなど、まだまだあついですね。ちょうど立秋になると、暑中見舞いが残暑見舞いにきりかわります。

七十二候は、ちょうどこの時期を3つに分けています。
初候は、涼風至(すずかぜ、いたる)、熱い風の中に時折涼しい風が混じり始めるころ。日差しは強いけれど、夕刻にはじまる虫の音に秋の気配が漂います。

次候は、寒蝉鳴(ひぐらし、なく)、日の出前や夕暮れ時に「カナカナカナカナ」とヒグラシの鳴く声。終わりゆく夏を惜しんでいるかのようで、少し物悲しい気持ちになります。

末候は、蒙雨升降(ふかききり、まとう)、朝夕の気温が下がると、森や水辺にひんやりとした白い霧が立ち込めます。秋の始まりを告げる幻想的な風景がひろがります。
出典:にっぽんの七十二候より

お盆について


ちょうどこの時期にはお盆もありますね。お盆とは、旧暦の7月15日を中心にして行われてきた先祖の霊を迎えて、慰め、送る行事です。

正式には孟蘭盆会(うらぼんえ)と言うそうです。仏教伝来前に行われていた魂祭(たままつり)という祖霊祭が合わさって、今のお盆の形になっているとのことですね。

時期は地域によってことなるようで旧暦のお盆である7月13~16日を新暦に移行させた地域と、月遅れの8月13日~16日におこなう地域に分かれるようです。

お墓参りをするだけではなくて、13日に家の玄関などで苧殻(おがら)を燃やして迎え火をし、16日にまた同じ場所で苧殻を燃やして送り火をするおうちもあるようですね。苧殻というのは麻の茎の皮をはいだものです。割り箸のような見た目ですね。

盆飾りについて


お盆のときに飾るものもいろいろあるようです。盆飾りとしては、きゅうりやなすびなどに苧殻(おがら)で4つの足をつけて馬のようにする精霊馬(しょうりょうま)というのがあります。これは祖先の霊がこの馬に乗って帰ってくるのだそうです。

ほおずきは、提灯に見立てているのだそうです。そして、その明かりが、祖先の霊が行き来するときに足元を照らすのだそうです。

そうめんは、祖先の霊が帰るときに荷物を背負うヒモになるのだそうです。

盆踊りについて


盆踊りというのは、本来はお盆に帰ってきた祖先の霊を慰める、というような意味合いがあったそうです。15夜の満月の日に踊り続けたみたいですね。それから16日に送るというような流れになっていたようです。

昔の人々は、代々の祖先を敬い、その霊の存在を信じていたり、ほんとうに神秘的な考え方をしていますね。死んで存在していない人たちがが、まるで生き返ったかのようにしてそこに存在している。

こうしたことをすんなり受け入れられているということは、精神性が、知らない間に自然に受け継がれているということでしょうか。祖先にならって、自分のルーツというものをいつまでも大事にしたいものですね。




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台風6号(ナーリー)、台風の呼び方にはなんと140の別名があった! [季節]

台風委員会が名前をつける


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台風には名前がついているようです。「台風委員会」が名前をつけるようですね。これは、14の国及び地域、日本、香港、ラオス、フィリピン、中国、韓国、タイ、カンボジア、マレーシア、ベトナム、マカオ、北朝鮮、シンガポール、アメリカ合衆国で構成される国際機関です。

各国が用意した名前を足すと全部で140あります。1番のダムレイ(カンボジアで象)から140番のサオラー(ベトナムで幻の珍獣の名前)まで。1番から順番に台風に名前をあてていき、140番までいくと1番に戻ります。

今ちょうど日本に来ようとしている台風は、39番目のナーリー(韓国で百合)となっています。この次の台風は40番目のウィパー(タイで女性の名前)になりますね。

台風に名前をつけるルールは?


名前をつけるルールは、アルファベットで9文字以内、企業名、商品名など利害関係の生じるものは使えないとのことですね。あとは発音がしやすいもの、他言語で変な意味にならないことというのもありますね。

韓国がもっこり(ネックレス)とつけるのはNGでしょうね。と思ったら、商標登録されているではないですか。もっこりもモッコリも。発展系で、岩手健康しいたけモッコリくん。

変な意味でNGになることはありませんでした。気のせいでしたね。

日本が担当している台風の名前は?


日本が、名前を担当するのは10コ。星座の名前をつけています。天秤座、ヤギ座、ウサギ座、カジキ座、冠座、クジラ座、コグマ座、コンパス座、トカゲ座、ハト座になっています。

気象庁によると、自然の事物で親しまれているからというのが星座にした理由だそうです。

関係国で大きい被害を出したものは交代するそうです。過去にあったワシ座、コップ座はフィリピンで大きな被害を出したのでハト座、コグマ座にそれぞれ交代していますね。

台風の名前が定着しないのは?


この名前呼びは、国際的な場所では使っているようですが、国内で定着しないのはなぜでしょうかね。縦断するし、横断するし、被害が広範囲に及ぶからでしょうか。台風コグマ、台風ウサギ、台風ハトっていうのも命名する時点で名前で呼ばれる気がないのかもしれませんが。

ダムレイが、猛威を振るっています、タラスがゆっくり北上しています、なんていうと怪獣が襲来しているような雰囲気がしますね。

いろいろ考えると、無機質な○号としておいたほうがいいのかもしれませんね。



タグ:台風 季節
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7月23日から二十四節気の大暑です [季節]

大暑と七十二候について


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大暑の暑は暑中見舞いの暑。夏の節気の最後をかざります。いよいよ本格的な暑さがやってきますね。といいたいところですが、今のところ過ごしやすい気がします。このまま異常に暑くならなければいいですね。

七十二候は、ちょうどこの時期を3つに分けています。
初候が桐始結花(きり、はじめてはなをむすぶ)桐が天に向かって花を咲かせ、卵型の実をつけるころだそうです。

次候が、土潤溽暑(つち、うるおうてむしあつし)熱気がまとわりつき蒸し暑さが増すころといえます。草木は日光を浴び濃い緑色に色づきますね。

末候が、大雨時行(たいう、ときどきにふる)
夏は時として激しい雨が襲ってきます。入道雲がわきあがると夕立のサインです。それは、ひと時の清涼をもたらします。出典:にっぽんの七十二候


この期間の催し


この時期には、天神祭りが全国各地でおこなわれるようですね。菅原道真の命日にちなむそうです。大阪天満宮の天神祭りが、もっとも有名で日本三大祭にかぞえられています。

土用の丑の日でひと悶着


今はちょうど土用の期間に当たります。27日(土)は土用の丑の日ですね。環境省が、7月22日に、土用の丑の日についてのTwitterの投稿を削除していたことが分かりました。こんな感じだったようです。 
7月27日は土用の丑の日。うなぎの準備を考えている方もいるのでは?食品ロスにならないように大事にいただきましょう。食べる方はできるだけ予約して季節の行事を楽しみましょっ!出典:BuzzFeed News

BuzzFeed Newsが、環境省の広報担当者に取材すると「ニホンウナギは絶滅危惧種なのに食べることを推奨するのか」などと批判が相次いだために削除したとのことです。

ニホンウナギは、環境省が2013年に「絶滅危惧IB類」としてレッドリストに掲載しているので、毎年物議をかもしますね。各所で意見が割れているようです。

食品のロスといえば、恵方まきのときは農林水産省が通達を出しました。国連のサミットで採択したアジェンダ2030の計画が、SDGs(持続可能な開発目標)に記されているからでしょうね。

目標12(持続可能な消費と生産のパターンを確保する)のなかに、2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食品廃棄物を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食品の損失を減少させるという項目があります。今回の環境省の呼びかけも、こうしたことに基づいてるのでしょうね。

しかし、なかなかよく伝わらなかったみたいですね。最近では、うなぎの数が少なくなっていることや不漁などで、うなぎ以外のものを食べようという動きもありますね。

蒲焼だけ一緒。なまずの蒲焼、鮭の蒲焼、豚の蒲焼なんてものも売っています。せっかく定着しているイベントなので、いい知恵を出して商売が繁盛するといいですね。


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